リコーのコンパクトデジタルカメラ「GX200」が登場した。同社の高級コンパクト「GR」シリーズに比べると、「GX」シリーズは光学3倍ズームなどでより一般向けのカメラという印象が強いが、その実力はいかに。
GX200は、2007年4月発売の「Caplio GX100」の後継モデル。デザインにほとんど変化はないが、フラッシュカバーの「CAPLIO」ロゴが「RICOH」ロゴに変更され、リングキャップがブラックに変更されている。
本体上部はまったく同じだが、モードダイヤルにアルミが使われ、質感が向上している。背面のボタンレイアウトも同じだが、割り当てられた機能が一部変更された。十字キー右のフラッシュ、下のマクロは変わっていないが、左のクイックレビューが「Fn2」に、上のモード切り替えが「割り当てなし」に変更された。
十字キー上に機能が割り当てられていないのはちょっと疑問だが、GX100ではすぐ上に再生ボタンがあってほとんど意味がなかった左ボタンのクイックビューがFn2に変更されたのはうれしい変更点だ。
このFn2にはAF/MFの切り替えやAEロック、JPEG/RAWの切り替え、露出補正、フォーカス、画像設定などさまざまな機能の中から1つ選んで割り当てられる。本体上部左側にはFn1ボタンもあり、こちらにも任意の機能を割り当てられる。
操作性の肝となるのは、リコー伝統のADJ.レバー。これは本製品も健在で、背面のダイヤル風のレバーを押し込むと露出補正やホワイトバランス、ISO感度、画質(以上はデフォルト設定時)の設定が素早く行える。いずれもカスタマイズ可能で、さまざまな機能を割り当てできる。
通常は多点測距でAFを行い、ピントが合いにくい被写体などではAF測距点を動かしてAFを行える。AFとAEを分けたい時にも使えてこれは便利。
相変わらずの高度な撮影機能は健在。モードダイヤルにはP/A/Mのマニュアル撮影モードを備えており、A/Mモード時はシャッターボタン前方にある「アップダウンダイヤル」で絞り値を変更、Mモード時は背面のADJ.レバーでシャッタースピードを変更する。
ADJ.レバーはGX100と同様、形状はダイヤル風ながら回転はせず、左右に倒すことしかできない。素早く値を変えたい場合は倒しっぱなしにする。
MモードではADJ.レバーを押し込んだ時にも、当然ながら露出補正は表示されなくなる。ADJ.レバーを倒すとダイレクトにシャッタースピードが変更されるのだが、ほかのモードでは、通常時にADJ.レバーを左右に倒しても何も起きない。個人的には、P/AモードでもADJ.レバーを左右に倒すとすぐに露出補正ができると良かったと思う。
ズームは背面のズームレバーを親指で倒すタイプ。片手で構えていると少々不安定だが、特に使いにくくも使いやすくもないという印象。従来通りオプションでステップズームも設定可能で、これはきりのいいズーム域で撮影したい場合(こういうレビュー撮影の時とか)に便利ではある。
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