名門マサチューセッツ工科大学のエリート学生の体験をまとめたノンフィクションに基づく全米ヒット作「ラスベガスをぶっつぶせ」が、10月22日にBlu-ray Disc化。
特典はロバート・ルケティック監督と製作スタッフによるオーディオ・コメンタリー、メイキング・ドキュメンタリー、予告編集、解説付きのバーチャル・ブラックジャック・ゲーム、BD-LIVEなどを収録している。
バイトとロボット工学の研究に明け暮れる優等生のベン(ジム・スタージェス)。彼の夢は、ハーバード大学医学部へ進学し、医師になること。だが、母子家庭の彼は、30万ドルもの学費を工面することに頭を悩ませていた。そんなベンの並外れた数学の能力に目をつけた大学教授のミッキー(ケヴィン・スペイシー)。ベンは、教授からトランプゲームのブラックジャックに確率論で挑もうとするエリート学生チームに誘われる。
最初こそ断るが、ベンが憧れていた大学一の美女ジル(ケイト・ボスワース)の説得もあり、医学部の学費が貯まるまでと心に決め、チームに参加することに。そして、数式と暗号を用いた戦術、カード・カウンティングをマスターし、ラスベガスに挑むが……。
カード・カウンティングとは、すでに使われたカードを記憶して残ったカードを予測し、次の手を考える戦術。本作では、偵察役がまず低い掛け金でプレーして勝率を高め、ベンが高額の掛け金を投入して、荒稼ぎするというもの。このカード・カウンティングという仕組みについては複雑すぎてよく分らなかったが、ギャンブルよりもカジノの警備員との攻防戦、金しか頭にない教授との対立、そして恋に友情などに重きが置かれているので、大して気にならない。ギャンブルを切り口にした青春映画として楽しめる。
主演のジム・スタージェス(「アクロス・ザ・ユニバース」)が内面の葛藤をうまく体現していて、共感を誘う。原作にほれ込んだケヴィン・スペイシーが製作に名乗りを上げ、大学生をギャンブラーの世界に引き込む教授役にも扮している。やはりスペイシーには邪悪キャラが似合う。ほかにも、カジノを監視する警備主任に「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーンが扮し、若手とベテラン混合のキャスティングが魅力的だ。監督は「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック。
後半、アメリカン・ドリームの落とし穴や、知られざるカジノの裏側なども垣間見られて、なかなか良く出来ているので、映画館で見逃した人はぜひホームシアターでお楽しみください。
関連サイト:http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/21/(公式サイト)
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