ITmedia NEWS >

ソニー、“2011年画質”のBlu-rayレコーダー6機種を発表(2/3 ページ)

» 2008年09月03日 21時56分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

まるでテレビ雑誌のような「x-みどころマガジン」

 もう1つの大きな特徴が、新搭載の「x-みどころマガジン」。こちらは電子番組表の情報を利用して、まるでテレビ雑誌の目次か、中づり広告のようなスタイルで注目番組を紹介するユニークな機能だ。しかも特集やバックの画面テンプレートは毎日変わる。

photophoto 「x-みどころマガジン」の概要(左)と実際の画面(右)

 特集のテーマはあらかじめ数十個も用意されており、当日と8日後の情報を比較して「急に増えたジャンルなどを分析して決定する」(同社)。例えば番組表に「終」マークが多い日は、「最終回特集! 泣いても笑ってもこれが最後!」といった見出しが付けられる。さらに特集テーマにひも付いた情報を検索し、番組を振り分ける。もちろん、x-みどころマガジン上で番組名を選択すれば、そのまま録画予約の画面に移行できる。

 このほかにも、マガジン内にはニュースやワイドショーの番組詳細情報から頻出キーワードを検索して勝手に特集する「注目のワード」や未視聴の録画タイトルを教えてくれる「新着」コーナーも用意。なお、キーワードではネガティブな言葉をあらかじめ除外しておくため、家族で使う場合にも心配はいらない。

 「ソニーのレコーダーは、これまでにも“x-おまかせ・まる録”や“お気に入り番組表”など、効率的に番組を視聴する録画機能を提供してきた。ただし、これらはすべて自分の興味がある番組を録り逃さないための機能。今回のx-みどころマガジンでは、世間の話題や流行をもとに新しいジャンルや番組を発見できる。視聴する番組の幅も広がるだろう」(同社)。

BDダビングに便利な新機能

 レコーダーとしての基本機能にも大きなアップデートが加えられた。まず録画関連ではMPEG-4 AVCハイプロファイルによる記録をサポート。AVC録画モードでも1920×1080ピクセルのフルハイビジョン解像度を利用できるようになった(従来は1440ピクセル)。

 これにより、「XR/XSR/SR」の各録画モードでフルハイビジョン記録が可能になったほか、ビットレート4Mbpsの「LRモード」もハイビジョン(1440ピクセル)記録に対応した。さらに「LSRモード」についてはビットレートを6Mbpsから5Mbpsに下げ、500GバイトのHDDなら最長184時間の録画が可能になっている(従来は166時間)。録画モードの数自体は従来機と変わらないが、高効率のコーデックによって解像度の向上、あるいはより長時間の録画を可能にした。

 ダビング機能では、「連続ドラマ一括ダビング」機能が新たに追加されている。名称の通り、ドラマ1クール(12話)を一括選択してダビングするというもの。毎週予約などで録画した番組には専用フォルダが自動作成され、これを選択すると一気にダビングできる。「LRモードならハイビジョン解像度で1層BDメディアに12時間10分の録画が可能。ドラマ1クールを1枚のBDに残すことができる。もちろん2層メディアなら2クールだ」(同社)。

photophoto 「連続ドラマ一括ダビング」

 HDMIコントロールの「BRAVIAリンク」にも2つの新機能が追加された。1つは、対応シアターラックと接続したときに番組ジャンルを参照して自動的にサウンドフィールドを変更する「オートジャンルセレクター」。2つめは、初期設定作業を自動化する「BRAVIA設定連動」。設置時にBRAVIAから郵便番号やチャンネル情報などを伝送して入力の手間を省く。

 そのほかの特徴は下記の通り。

Tシリーズ

photophoto シングルチューナーの「BDZ-T55」(左)とダブルチューナーの「BDZ-T75」(右)

 テレビ録画にフォーカスしたベーシックライン。シングルチューナーの「BDZ-T55」とダブルチューナーの「BDZ-T75」があり、いずれもHDD容量は320Gバイト。機能差としては、チューナー構成のほかにDLNAサーバ機能の有無が挙げられる。なお、BDZ-T75のDLNAサーバ機能は動画のみのサポートとなり、写真には対応していない。


Lシリーズ

photophoto 「BDZ-L95」は前面にマルチカードスロットを搭載した

 ハンディカムやデジカメの撮影データをボタン1つでHDDに取り込める「ワンタッチダビングボタン」が特徴の「Lシリーズ」にもシングルチューナーモデル「BDZ-L55」が仲間入り。ダブルチューナー機「BDZ-L95」との違いは、HDD容量と前面のマルチカードスロット、およびDLNAサーバ機能の有無となる。

 DLNAサーバ機能「ソニールームリンク」は写真もサポート。なお、2モデルとも新たに背面USB端子を備え、ハンディカムステーションの常時接続などが可能になっている


関連キーワード

ソニー | Blu-rayレコーダー | BRAVIA | H.264 | MPEG-4 AVC


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.