ヤマハは9月10日、7.1ch対応AVアンプ「DSP-AX1900」を発表した。価格は16万8000円。10月中旬に発売する予定だ。
「DSP-AX1800」の後継となるHDオーディオ対応の第2世代アンプ。電気的ノイズと機械振動を効果的に抑え込むDB(ダブルボックス)コンストラクションやフロントバイアンプ駆動対応の完全ディスクリート構成の7.1chパワーアンプといった特徴を継承しつつ、いくつかのアップデートを加えた。
まず、独自のシネマDSPは、高さ方向の音場データを新たにプログラミングした「3Dモード」を搭載。「ホール」「ライブハウス」など実測計プログラムでは天井や床の反射音によって生まれる上下方向のグルーヴ感を演出するという。
音声信号の伝送路を最小限にする「Pure Direct」モードは映像ソフトにも対応。映画やミュージックビデオでも利用できるようになった。さらに自動音場設定「YPAO」は、フラッグシップ機「DSP-Z11」にしか搭載されていないマルチポイント計測対応型に進化している。複数の視聴ポイントで計測した結果を総合的に評価することで調整精度を高める仕組みだ。
このほか1080p対応のアップスケーラー、USBマスストレージ対応のメモリーやポータブルプレーヤーを再生できるUSBポート、FM/AMチューナーなどを備える。同社のiPod用DOCK「YDS-10/11」「YBA-10」に対応するコネクタも用意した。アンプ部の定格出力は、各チャンネル130ワット(6オーム)。
HDMI入力は4系統、出力は1系統。ほかに6系統のビデオ入力、3系統のD5、3系統のコンポーネントビデオ端子を備える。音声入力は、4系統の光デジタルや3系統の同軸デジタルなど。HDMI端子はx.v.ColorやDeep Color、1080p/24Hz入力をサポートするが、HDMI CECを利用したリンク機能には対応していない。
外形寸法は435(幅)×438.5(奥行き)×171(高さ)ミリ。重量は17.1キログラム。リモコン、計測用マイク、スピーカーターミナルレンチなどが付属する。
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