米国時間9月9日に行われた米Appleのスペシャルイベント「Let's Rock」では、iPodの新製品とiTunesの最新バージョン「iTunes 8」が紹介された。人目を引く製品は加速度センサーを搭載し、“シリーズ最薄”を実現した第4世代iPod nanoだろうが、iTunes 8にも大いに注目すべき点がある。
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Apple、iTunes 8に「Genius」プレイリスト作成機能を搭載
iTunes 8をインストールしてしばらく触ると、ユーザーインタフェースの一部が改良されていることに気が付くはずだ。収められているコンテンツをグリッド表示した際、画面上部に「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」「作曲者」と4つのタブが表れ、アルバムアートワークを用いた、より一覧性の高い状態でコンテンツを検索できるようになっている。「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」についてはリスト表示でも以前から一覧表示可能だが、アートワーク表示となることで一覧性が増している。
確かに一覧性は高く、アートワークをきちんと設定しているユーザーにとってはCoverFlowよりも扱いやすく感じられる。ただ、裏を返せばアートワークを設定していないと、音符マークのアイコンが増えるだけで視認性が向上したとは言いにくい。
リッピングしたアルバム/曲に対してアートワークを検索して適用する、アルバムアートワークの自動取得機能も引き続き備えるが、以前からのiTunes利用者ならば分かるよう、「アルバムアートワークを入手」で設定をiTunesまかせにすると「なぜこのアルバムにこのアートワークが?」という事態に遭遇することも珍しくない。楽曲の主な入手先がiTunes Storeならばこうしたことにならないが、新表示スタイルの恩恵にあずかるためにも、iTunes 8利用の際にはアートワークの設定に気を配る方が良さそうだ。
iTunes 8の目玉といえば自動プレイリスト作成機能「Genius」だ。iTunesユーザーからインターネット経由で収集した曲名や再生回数、レーティングなどのデータを元に“指定した曲に似合う曲”をリスト化する。リストアップされる曲に対象はローカルに保存されてる曲はもちろん、iTunes Storeで販売されている曲もその対象となる。
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