シグマは9月23日、コンパクトデジタルカメラ「DP2」を発表した。発売時期や価格は未定で、開発の表明にとどまっている。
DP2は「DP1」と同じく有効約1400万画素CMOS“FOVEON X3”を搭載、これに35ミリ換算41ミリとなる24.2ミリ F2.8の単焦点レンズを組み合わせる(DP1は35ミリ換算28ミリ/F4)。画像処理エンジンはDP1の「TRUE」(Three-layer Responsive Ultimate Engine)を進化させた「TUREII」。
FOVEON X3は同社デジタル一眼レフ「SD14」にも搭載されている撮像素子で、シリコンの異なる深さに配置された3つの層がそれぞれ青(B)、緑(G)、赤(R)の光を取り込むユニークな仕組みを採用している。サイズは20.7×13.8ミリと大半のコンパクトデジカメに搭載されている撮像素子よりも大きい。
24.2ミリ F2.8の単焦点レンズはグラスモールド非球面レンズを2枚採用した6群7枚構成。スーパーマルチレイヤーコートもあわせて採用することで、フレアやゴーストの発生を抑えている。大型撮像素子との組み合わせもあり、近距離や開放絞りで一眼レフのような自然なボケを味わえるという。
測光方式は、評価測光/中央部重点平均測光/スポット測光の3つ。撮影モードは、プログラムAE、シャッター速度優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出の4つから選択でき、露出は+3.0〜−3.0EVの間で1/3EVステップの調整が行える。ピント合わせはマニュアルも可能。
記録メディアはSD(SDHC対応)/MMCで、RAW(12ビット/ロスレス)もしくはJPEGでの保存が可能。撮影時に輝度と色の情報を1:1で取り込んでいるため、付属RAW現像ソフト「SIGMA Photo Pro」で処理を行えば自然な色バランスを実現できるという。
2.5型液晶を背面に搭載したボディのサイズは113.3(幅)×59.5(高さ)×54.4(奥行き)ミリ。手動ポップアップ式の小型フラッシュも内蔵するが、上部にはホットシューも備えており、別売フラッシュやビューファインダーなどを装着できる。
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