さてμ1050SWで新しく搭載された機能が「タップコントロール」。ボディ内のモーションセンサーを使い、ボディを軽く「たたく」ことで操作するというユニークなものだ。
もともとは、スキー場などで(μ1050SWはマイナス10度までの動作を保証しているので、寒いスキー場でもそのまま使える)グローブをしたままカメラを操作したいとき、細かいボタンは押せないので、本体をたたくことで撮影できるようにしたもののようだ。
でも日常の撮影においてもなかなか面白い。
「タップコントロール」をオンにすると、撮影時は「本体の左側面をたたく」と「顔検出パーフェクトショット」が、「本体の右側面をたたく」とフラッシュの発光モードを変更できる。特に左側面は叩きやすいので便利。
背面をタップすると、再生モードと撮影モードが切り替わる。再生モード時は左右のタップが写真の送りに割り当てられているので、写真を再生しながら、左か右をトントンとたたくだけで次の写真(や前の写真)に切り替わるのだ。
使ってみると思ったより実用的で感覚的なのでなかなか楽しい。「スノー」モードでは背面をコンコンとノックする感じで2回たたくとシャッターを切ることもできる(グローブをしていてシャッターをうまく押せなくてもOKな機能だ)。
難点は起動時や撮影/再生を切り替えたときに、毎回画面にガイドが表示されること。おかげで余計に待たされる感があるのは残念。
さてμ1050SWをひとことでいうと、1.5メートルからの落下衝撃に耐え、水深3メートルに耐える防水性能を持つ「気を使わなくていいコンパクトデジカメ」である。
だからといって乱暴に扱っていいワケではないんだけれども、アウトドアのみならず、水回りで撮るとか子どもとの水遊びに持って行くとか、子どもが「撮らせてー」といってきたとき「ダメッ」って怒らなくて済むとか、そういうところがポイントなんじゃないかと思う。こういうのって意外に盲点だ。子どもって誰でもデジカメ好きだから。
もちろんライトなアウトドア派にもいい。首からぶら下げてトレッキングしても、途中で多少ぶつけたり川の中を歩いて濡れても平気だからだ。冬はスキー場へも普通に持って行ける。
そんな感じで狙いはいいし、タフネス系の割にスマートで日常使いできるのもいいのだが、細かい機能が増えて、操作系が整理されきってない感じがある。全体的にもうちょっとシンプルであってもいいかなと思う。
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