アイ・オー・データ機器ブースには、スカイパーフェクト・コミュニケーションズが10月1日に放送を開始した「スカパー!HD」の録画用NAS(Network Attached Storage)など、いくつかのデジタル家電製品が参考展示されている。
スカパー!HDは、東経124/128度通信衛星を使用するハイビジョン放送。映画やスポーツ、PPVなど15チャンネルで放送を開始しているが、来年10月にはさらに約70チャンネルを追加する計画だ。
スカパー!HDでは、従来より圧縮効率の高いMEPG-4 AVCを使用するため、視聴するには新しい専用チューナーが必要になる。ソニーとスカパー!ブランド(ヒューマックス製)の製品が用意されており、このうちスカパー!のチューナーでは、ネットワーク経由で放送ストリームをそのまま外部機器に記録する「スカパー!HD録画」が利用できる。
すでに東芝がDVDレコーダー「VARDIA」の新シリーズでスカパー!HD録画への対応を明らかにしているが、より手軽なソリューションとしてNASの登場にも期待がかかる。今回、アイ・オー・データ機器が展示した「HVL1-G」は、その第1弾となりそうだ。
HDD容量は500Gバイト(予定)で、同社によるとチューナーのファームウェアアップデート(スカパー!HD録画対応)が行われる11月以降の発売を目指すという。価格は未定だ。
チューナーとの接続はイーサネットケーブル1本。EPGで録画予約する際、録画先としてHVL1-Gを指定するだけでストリーム記録が行える。ただし、HVL1-Gに録画した番組を外部接続機器にムーブするといった機能は備えていない。
iVDRブースのリポートで「iV Player」を取り上げたが、アイ・オー・データ機器ブースでは日立製作所「Wooo」の「iVポケット」で3.5インチのiVDRを使用するためのアダプター「RHD-AVS」も参考出品していた。
日立のiVポケットは2.5インチHDDのiVDRを前提としており、3.5インチに比べると容量とコストの面で少し不利だ。そこで考えられたのがRHD-AVS。Woooの別体チューナーにあるiVポケットに2.5インチiVDR型のアダプターを挿入すると、アダプターから延びたケーブルを介してRHS-AVS本体の3.5インチHDDに録画できるようになるという。もちろんRHS-AVSのHDDも交換可能。録画データのムーブにも対応する。
残念ながら発売は未定。CEATEC JAPANに展示して来場者の声を聞き、検討していくという。
このほか、DMMやアクトビラといったVoDサービスの機能をテレビに追加するアダプターや新型のPC用Blu-rayドライブ「BRD-VH8」、Mac対応のワンセグチューナーなど豊富な新製品を展示していた同社ブース。PC系の新製品については、PC USERの記事もあわせて参照してほしい。
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