同時発表された第4世代iPod nanoに比べると見た目の変化が少ないためかインパクトの薄い感は否めない第2世代iPod touchだが、きっちりと“ツボ”を抑えた進化を遂げている。第1世代機との比較を織り交ぜつつ、チェックしてみよう。
一見したところでは外観上の違いは少ないように見えるが、手に取ってみると明らかにその感触は異なっている。第1世代機があくまでもテーパー処理の施された“板”であるのに対して、第2世代機の背面は、球体の一部を切り取ったような緩やかな曲線を描いている。
第1世代のフラット感を好む人もいるだろうが、緩やかな曲線は手にした際にしっかりとなじむ。特に縦位置で手にした際、その感覚は強くなる。サイズは110(幅)×61.8(高さ)×8.5(厚さ)ミリで、第1世代機(同110×61.8×8)よりもわずかに厚みは増しているが、この処理のおかげか、手にすると新型の方が薄いように感じられる。
第1世代機はコネクター部は背面部と別パーツで構成されていたが、第2世代機は背面部のパーツが前面までを覆う形状に変更された。そのため、前面から見ても背面の金属が全体を縁取るように見えるほか、パーツの合わせ目が目立たなくなり、よりなめらかな印象を与えている。
タッチスクリーンの3.5インチ液晶(解像度は320×480ピクセル)やホーム/スリープボタン、Dockコネクタ、3.5ミリステレオミニ端子などハードウェアに変更はないが、左側面には音量調節ボタンが新設された。既存モデルでは音量を調節する際、画面に指を触れてロックを解除する必要があったが、利用頻度の高いボタンが独立して設けられたことによって、ポータブルメディアプレーヤーとしての使いやすさは大きく向上したと言えるだろう。
また、スピーカーも新たに搭載されており、ヘッドフォンを装着しない状態でもゲームやビデオをサウンド付きで楽しめるようになった。ただ、スピーカーは内部に搭載されており、指向性は感じられない。iPod touch全体から音が出ているように感じられる。
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