niro1.com(ニロワンドットコム)は10月14日、フロントサラウンドシステム「ハイビジョンTV 5.1chスピーカー Q:」を同日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は8万8000円。上位モデル「PLUS」も用意され、PLUSの実売想定価格は13万8000円。
既存モデル「NS-600」、「Niro Spherical Surround System」と同様、HRTF(頭部伝達係数)を用いたスピーカーユニットをベーススピーカーとトップスピーカーに2分割、薄型テレビの上下に配置する。
アンプへ入力された音声は、ベーススピーカーからフロントの3方向(FL+C+FR)、トップスピーカーからサラウンドの2方向(LS+RS)、ならびにウーファーへと分離され、リスナーへ届けられる。サラウンドの音声を上下分割することによって、ワンボディタイプのフロントサラウンド製品でみられる音の干渉現象を低減するとともに、音の高さ方向の立体感も作り出す。
Q:とQ:PLUSの主な違いはスピーカーユニットに搭載されているドライバーのサイズとアンプ出力で、Q:はベーススピーカーに3インチコーンを3基、トップスピーカーに2インチコーンを2基搭載し、Q:PLUSはベーススピーカーに3.5インチコーンを3基、トップスピーカーに2.5インチコーンを2基搭載する。出力はQ:が各チャンネル27ワット×5+ウーファー45ワット、Q:PLUSが各チャンネル30ワット×5+ウーファー50ワットとなっている。
アンプの対応サラウンドフォーマットは、Dolby Digital、DTS、AAC、Dolby Pro LogicIIでロスレスには非対応。入力端子はデジタル4系統(光×3、同軸×1)、アナログ2系統だ。
なお、同時発売されるシアターラック(オープン価格、実売想定価格は6万8000円前後)へ組み込んだ際への調整が行われている以外に、NS-600ならびにNiro Spherical Surround Systemとの変更点はなく、今後、NS-600は「Q:」、Niro Spherical Surround Systemは「Q:PLUS」として販売されることになる。
新名称について同社 代表取締役社長の中道仁朗氏は「あえて“ホームシアター”とは名付けない。テレビの画質は向上してきたが、音はさえないまま。次世代のフロントサラウンドとして作り出した。これからの時代、テレビを楽しむには5.1chサラウンドは欠かせないものになる」と、薄型テレビをよりよいサウンドで楽しむためのアイテムとして新製品を訴求していきたい考えを示す。そのため、販売店でもホームシアターコーナーではなく、テレビコーナーで販売される。
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