NTTドコモが発表した2008年冬モデルは、これまでの90xや70xといった高機能/普及型という分類ではなく、「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」という4つのシリーズにより、利用者の趣味趣向にあわせて提案する。STYLEはファッション性、SMARTは軽快さ、PRIMEはエンターテインメント性や先進性、PROはPCライクなインタフェースやビジネス向け機能などを前面に押し出す。
その性格上、AV関連機能が充実した端末が多く用意されるのが「PRIME」シリーズ。シリーズの特徴として挙げられたのは「新感覚のユーザーインタフェース」「人に見せたくなるような形状やカラー」「大画面液晶を活用できる機能」「映像・音楽・ゲームなどのエンターテイメント性」で、端末としては「3Wayスタイル」と名付けられた回転液晶機構を持つ「N-01A」、8メガCCDカメラを搭載したサイクロイドタイプ「SH-01A」、タッチパネルを備える「SH-03A」、「F-01A」、「F-03A」、Wオープンスタイルの「P-01A」120fpsの超高速ムービー撮影が行える「L-01A」を用意する。
液晶サイズはSH-01Aの約3.3型(フルワイドVGA)がシリーズ最大だが、L-01Aが2.8型(ワイドQVGA)であることを除けば、他製品も3.2型ないし3型とほぼ遜色(そんしょく)ないサイズのフルワイドVGAを搭載する。なお、L-01Aを除く6製品はMusic&Videoチャネルの利用も可能(L-01AはMusicのみ)。ワンセグ受信は7機種がすべて対応しており、N-01AとP-01A、SH-01Aは、15fpsのワンセグ放送を30fpsとして表示する補完表示機能を搭載する。
製品名 | 画面サイズ | 解像度 |
---|---|---|
N-01A | 3.2型 | フルワイドVGA(480×854ピクセル) |
SH-01A | 3.3型 | フルワイドVGA(480×854ピクセル) |
SH-03A | 3.0型 | フルワイドVGA(480×854ピクセル) |
F-01A | 3.2型 | フルワイドVGA(480×864ピクセル) |
F-03A | 3.2型 | フルワイドVGA(480×960ピクセル) |
P-01A | 3.1型 | フルワイドVGA(480×854ピクセル) |
L-01A | 2.8型 | ワイドQVGA(240×480ピクセル) |
液晶サイズや解像度に関しては906iシリーズ(夏モデル)からさほどの変化はみられないが、カメラに関しては各モデルとも画素数アップや機能強化が行われた。
SH-01AとSH-03Aはともにクラス最大級の有効約800万画素CCDを搭載(SH906iは約520万画素CMOS)、画像処理エンジン「ProPix」を組み合わせることでISO2500相当の高感度撮影を可能とした。両機種とも顔検出機能を備えるほか、SH-03Aは笑顔を自動検知してシャッターを切る「笑顔フォーカスシャッター」も搭載した。この笑顔認識機能は「N-01A」も「スマイルフェイスシャッター」の名称で備える。
製品名 | カメラ画素数 | 撮像素子 | 主な機能/特徴 |
---|---|---|---|
N-01A | 520万画素 | CMOS | 手ブレ補正、顔認識、AF枠選択可能(顔認識時のみ) |
SH-01A | 800万画素 | CCD | 手ブレ補正、顔認識、高感度撮影(ISO 2500相当) |
SH-03A | 800万画素 | CCD | 手ブレ補正、顔認識、高感度撮影(ISO 2500相当)、広角29ミリ |
F-01A | 520万画素 | CMOS | 顔認識、ダイレクトタッチAF、ISO 1600 |
F-03A | 520万画素 | CMOS | 顔認識、ダイレクトタッチAF、ISO 1600 |
P-01A | 510万画素 | CMOS | 手ブレ補正、顔認識、ISO 1600 |
L-01A | 510万画素 | CMOS | 手ブレ補正、顔認識、高速動画撮影 |
F-01AとF-03Aのカメラは画素数こそSH-01A/03Aより少ない520万画素だが、ISO1600相当の高感度撮影が行えるほか、顔検出機能、フレームインした被写体を指で触れると自動的にピント合わせが行われる「ダイレクトタッチAF」を搭載している。P-01Aは510万画素CMOSセンサーで、手ブレ補正機能付き。最高ISO1600相当の高感度撮影も行える。
カメラ関係で最もユニークな機能を搭載するのが、L-01A。510万画素CMOSで静止画撮影のほか、120fpsの超高速ムービー撮影が行える(VGA/30fpsの通常撮影も行える)。超高速撮影時は画面サイズがQVGAに固定されしまうが、1ファイルあたりの上限時間はなく、メモリカードの上限まで録画をし続けることができる。メモリカードはmicroSD/SDHCで、8Gバイトカードまで対応する。なお、動画撮影時のファイル形式は3GPPで、PCではQuickTimeなどで再生できる。
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