「Powershot SX10 IS」(以下、SX10 IS)は広角も超望遠もOKな、まさに「全部入り」本格派デジカメというテイストを持つ。デザインも前モデルの「Powershot S5 IS」(以下、S5 IS)よりEOSっぽさが強くなった。
手にしてみると、コンパクトデジカメとしては大きくて重め。でも全体に丸みを帯びており右手のグリップもレンズ部を支える左手もいい感じで収まり、シャッターも押しやすい。
レンズ周りは2004年に登場した「Powershot Pro1」(以下、Pro1)を思い起こさせる。伸びた鏡胴部に焦点距離の目安が印刷されている点と、レンズフードとレンズキャップが鏡胴の先に装着できるのはPro1に通じる。おかげでアダプターなしにレンズフードを取り付けられるし、レンズキャップを外し忘れたためにレンズが出てこられない(高倍率ズーム機にありがち)なんてこともない。
S5 ISの良さも受け継いでいる。その代表がマルチアングルの液晶モニターだ。2.5インチサイズのマルチアングルモニターを搭載しており、ローアングルもハイアングルも縦位置のローアングルも容易に撮れるのがメリットだ。
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