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デジ一眼ライクな本格派――キヤノン「Powershot SX10 IS」レビュー(1/6 ページ)

» 2008年11月17日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 「Powershot SX10 IS」(以下、SX10 IS)は広角も超望遠もOKな、まさに「全部入り」本格派デジカメというテイストを持つ。デザインも前モデルの「Powershot S5 IS」(以下、S5 IS)よりEOSっぽさが強くなった。

「Powershot SX10 IS」。なで肩のボディと多く丸くなって握りやすいグリップが特徴(写真=左)。グリップ部は丸みを帯びており、親指がしっくり収まる。電源スイッチはオレンジ色に点灯する(写真=右)

 手にしてみると、コンパクトデジカメとしては大きくて重め。でも全体に丸みを帯びており右手のグリップもレンズ部を支える左手もいい感じで収まり、シャッターも押しやすい。

レンズ部。電源を入れるとレンズが少しせり出し、ズーミングによってぐぐぐっとここまで伸びる。レンズ上部に目安となる目盛があるのがちょっと楽しい
フラッシュはポップアップ式。レンズの先にこのようなフードを装着できる

 レンズ周りは2004年に登場した「Powershot Pro1」(以下、Pro1)を思い起こさせる。伸びた鏡胴部に焦点距離の目安が印刷されている点と、レンズフードとレンズキャップが鏡胴の先に装着できるのはPro1に通じる。おかげでアダプターなしにレンズフードを取り付けられるし、レンズキャップを外し忘れたためにレンズが出てこられない(高倍率ズーム機にありがち)なんてこともない。

左がSX10 IS、右が2007年のS5 IS。ちょっと大きくなったが、全体に丸みがましてEOSっぽくなったのが分かると思う

 S5 ISの良さも受け継いでいる。その代表がマルチアングルの液晶モニターだ。2.5インチサイズのマルチアングルモニターを搭載しており、ローアングルもハイアングルも縦位置のローアングルも容易に撮れるのがメリットだ。

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