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» 2008年11月17日 08時30分 公開

デジ一眼ライクな本格派――キヤノン「Powershot SX10 IS」レビュー(4/6 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]

たぶん、現行製品で最も幅広く使えるオトクな1台

 SX10 ISはこれ1台あればたいていの撮影はこなしてくれるので、旅行でもスポーツでもネイチャー系でもスナップでも何にでも使える便利なカメラである。28ミリから560ミリというのはやはり超強力だ。ただ、他社の18倍や20倍ズーム機に比べるとちょっとでかくて重い。

 じゃああえてSX10 ISを選ぶポイントはというと、可動式の液晶モニターと単三形電池4本駆動、それに優れた動画機能じゃないかと思う。

液晶モニターはこのように自由に回転させられる。さまざまなアングルでさっと撮れるので非常にありがたい

 2.5インチのバリアングルモニターはモニターを見ながらローアングルやハイアングル撮影をするのにすごく便利だし、縦位置のローアングル撮影も得意。EVFもなかなか大きくて見やすいので、アイレベルで撮影するときはEVFで、気楽に撮りたいときやハイ/ローアングルで撮りたいときは液晶モニターと使い分けられる。これはよい。

バッテリーは単三形電池4本。ニッケル水素バッテリーがおすすめ。写真はエネループ(写真=左)。側面にカードスロット。三脚を使っていてもメディアの出し入れは自由なのがよい(写真=右)

 バッテリーはニッケル水素充電池がおすすめ。4本使っているだけあってもちもいいし、汎用性が高いので予備の入手も容易だ。最近はエネループであれば取り扱っている店も多いので、アルカリ乾電池を無駄に消費することもなくなるだろう。

 動画はS5 ISに続いて「ステレオマイク」と動画専用ボタンを装備。背面の動画ボタンを押せばいつでもすぐ動画撮影がはじまるし、今回のモデルから動画フォーマットがH.264になり、MotionJPEGだった前モデルより同容量で長時間の録画が可能になった。気軽に望遠動画を撮りたい人にもいい。本格的に撮るならこのくらいのスペックは欲しいところだ。これはよい。

 一眼レフまでは手を出せないけど、本格派っぽい、その上広角から超望遠まで撮れてなおかつ動画もOKな便利な1台が欲しい、というニーズにぴったりである。

 最後に悩むのは、2008年12月に登場する予定の「PowerShot SX1 IS」(以下、SX1 IS)とどちらにするか、ということ。SX1ISは撮像素子に新開発のCMOSセンサーを搭載しておりフルHD動画を撮影可能だが、価格はSX10 ISよりちょっと高くなる。

 動画はVGAでOK、それよりコストパフォーマンスを、というひとはSX10 ISで決まりだろう。デジカメでもHD動画を撮りたい人や新しもの好き、って人はSX1 ISの登場を待って悩むのもいいかも。

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