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デジ一眼ライクな本格派――キヤノン「Powershot SX10 IS」レビュー(2/6 ページ)

» 2008年11月17日 08時30分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

28〜560ミリ相当の20倍ズームは超魅力的

上から。ホットシューを使ってEOS用の外付けフラッシュを装着できる。大きめのグリップが特徴
左側面。電源オフの状態で、レンズフード付(写真=左)、右側面。フラッシュをポップアップし、レンズをめいっぱい伸ばした状態。シャッターは斜めについていて指が自然にあたる(写真=右)

 何はともあれ20倍ズームである。5〜100ミリ(35ミリ換算では28〜560ミリ相当)の超高倍率だ。それをコンパクトに実現するためにUDレンズも搭載しているし、ズーミングにはUSM、AFにはボイスコイルモーターとぜいたく仕様。確かにレンズ駆動は静かで高速、AFもコンパクトデジカメとしては快適だ。

 明るさはF2.8-5.7で、手ブレ補正付。ワイド端のゆがみも気にならず(多分、内部で補正をかけてると思う)描写も悪くない。CCDは1/2.3型の1000万画素と、秋モデルで一般的に採用されているスペックだ。

 撮影最短距離はマクロモードで10センチ。ただし10センチまで寄れるのは広角端のみで、そこから約84ミリ相当までは30センチ、さらに約114ミリ相当以上では最短撮影距離が1メートルになる。スーパーマクロモードではワイド端固定で0センチまで寄れる。

 ISO感度はISO80から1600。最高ISO400まで上がるISOオート(ただし、ISO200まではすぐに上がるが、よほどシャッタースピードが遅くならない限りISO400にはならない)、感度が早めに最高ISO800まで上がる「ISO Hi」(高感度オート)を持っている。

 高感度オート時は被写体の動きに応じてISO感度が調整される(モーションキャッチテクノロジー)ため、ブレやすいときや被写体が動いているときは高めに、そうじゃないときは低めにセットされるが、使った感じでは通常のISOオートより高めに感度がセットされる。

 AFは顔認識優先とアクティブAF。アクティブAF時はAFポイントを自由に移動可能だ。さらにサーボAFも搭載されたている。いわゆる「コンティニアスAF」で、半押し時も認識した顔かAFエリアにある被写体を追ってAFしつづける。サーボAF時はAF枠が水色になる(シングルAF時は緑)なので区別がつきやすい。

正面から。レンズの両肩にあるのがステレオマイク。右にあるのはAF補助光だ(写真=左)。背面で、液晶モニターを折りたたんだ状態。EVFの右にあるのが動画ボタン。円形十字キーの周りにはコントローラーホイールが付いている。露出補正やAFフレーム選択など独立したボタンがいくつか用意されているのは便利(写真=右)

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