ITmedia NEWS >

AV機器としてのコダワリに満ちたBDレコーダー、パイオニア「BDR-WD900」BD/DVDレコーダー特集(2/6 ページ)

» 2008年11月21日 12時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

大画面テレビでの利用を意識した高精細な画面表示

 では、ユーザーインタフェースから見ていこう。トップメニュー(ホームメニュー)はちょっと懐かしい感もある9分割メニューだが、デザインや文字品位は悪くない。大画面テレビで見ても貧相な印象は受けないだろう。また録画番組一覧(ディスクナビ)、電子番組表、予約録画機能などはリモコンに直接呼び出すボタンがあるので、日常的にトップメニューを呼び出すことは少ない。

photo レコーダーでは非常にベーシックといえる3×3の9分割メニュー。HD解像度仕様ではないが、品位は良い。視聴中の放送が一部透過表示されるタイプだ

 画面表示へのアプローチもおもしろい。HD解像度とSD解像度の表示を明確に切り分けており、HD解像度用に表示を設定すると電子番組表、録画番組一覧、静止画一覧は大幅に情報量が向上する。要するに、ほかの画面はSD解像度仕様のままなのだが、トップメニュー同様に大画面テレビで見ても画面品位自体は悪くない。ただ、予約録画一覧もどうせならHD解像度表示をサポートすればいいのに……とは思う。

photo HD解像度用の表示はHDMIで1080i/p、D端子でD3/D4/D5接続時に機能する

 電子番組表はチャンネルが縦軸、時間が横軸に表示されるのが基本だが、HD解像度表示時はラ・テ欄タイプの表示も可能で、1画面で9チャンネル×6時間と地上デジタル放送のチャンネル数が多い東京地区でもNHK+在京キー局+東京ローカル(東京MX)を1画面に納めることができる。ちょっと操作ステップがまどろっこしいが、日時指定を呼び出すと6時間単位でスクロールさせたり、同じ時間帯で日にちだけを移動することも可能だ。なお、地上アナログ放送の電子番組表はサポートしていない割り切った仕様になっている。

photophotophoto 左がSD解像度、中央がHD解像度での電子番組表。HD解像度では一覧性が格段に向上する。日時検索を呼び出すと右の画面になり、6時間、もしくは日単位(24時間)でページ切り替えができる。放送時間が短く一覧に番組名が表示できない場合、カーソルを合わせると画面上部で番組名が確認可能。録画予約隅の番組には赤い「予」マークが表示される
photophoto こちらはHD解像度でのみ利用できるラ・テ欄タイプの電子番組表。日時検索で6時間、日単位(24時間)のページ切り替えが可能だ

 録画番組一覧は、HD解像度ではリスト形式、サムネイル形式ともに18番組を一覧可能。事前にサムネイルは作成しているようで、サムネイル形式でも一覧表示が早いのは魅力だ。

photophoto これはSD解像度での録画番組一覧。リスト形式、サムネイル形式共に1画面6番組と決して一覧性は高くない
photophotophoto こちらはHD解像度。一覧性は一気に向上する。録画番組を均等に分割してサムネイル表示するシーンビューでは28シーンが一覧できる

 本機はUSBマスストレージ接続したデジカメやメモリカードリーダー経由で静止画をHDDへ取り込めるが、その静止画一覧は12列×6段と1画面で72枚のサムネイル表示ができ、こちらも一覧表示は高速。静止画一覧はオマケ的な機能だが、動作が速いと使う気になるから不思議だ。

photo これは静止画一覧。結構壮観だ

 では、操作性はどうだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.