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残ったお菓子を湿気から守れ! 「ハンディシーラー」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第44回(2/2 ページ)

» 2008年12月09日 00時01分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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挟み込むだけでスイッチオン

photo 電池ケース

 電源は単三形乾電池が2本で、アルカリ乾電池または充電式電池が推奨されている。持ち時間はとくに書いてなかったが、熱を発生させる機器だけに、それほど長くは保たないだろう。ニッケル水素充電池を使ったほうが経済的かもしれない。ステープラーでいえば針を収納する部分にあたるところが電池ケースになっており、グリップ部を開けてカバーを外すと電池を交換できる。

 電源スイッチのようなものはなく、ヒーター部がスイッチを兼ねており、挟み込んだときにヒーターが下に押し込まれるとオンになる仕組みだ。押すだけで通電してしまうので、誤ってスイッチが入らないようにヒーター部には回転式のカバーも付いている。使うときはカバーを回転させて開けるだけですぐに準備OKとなり、使い勝手はなかなかいい。ただ、回転を防ぐロック機構などがないので、安全面はいまひとつという印象だ。幼い子どもがいる家では、子どもの手の届かないところに保管するよう心がけたい。なお、裏面のマグネットは面積がかなり広く、電池を入れて少し重たくなった本体も垂直な壁にきちんとはりつけられる。

photophoto ヒーターのカバーを開けた状態(左)とカバーを閉じた状態(右)

上手に密封するには慣れが必要

 実際に使ってみた。使い方は、まずヒーターのカバーを回転させて、ビニール袋を挟み込む。そのままグリップを押し込むと、ヒーターがオンになり温度が上がっていく。説明書によると、適温に達するまでの時間は約3秒とのこと。この状態で一度オフにしてビニールの状態を見てみると、なるほどビニールが溶けて貼り付いた状態になっている。

 次に、最初に挟み込んだ状態から、本体を左から右にスライドさせて密封させてみた。ヒーター部に滑りの良い素材を使っているからか、意外とスムーズにスライドさせられた。ただ、ゆっくり移動させすぎたのか、ビニールが一部破れてしまったところもあった。ヒーターを当てる時間もスライドのペースも、なにもかも自分で調節しなければならないので、正直のところ最初はあまりうまくいかなかった。しかし、3〜4回と繰り返していくうちに、次第に見栄え良く密封できるようになった。

photophoto 挟み込めばスイッチオン(左)。密封が完了した(右)

スライドが少し面倒

 まあ、ワタクシは手先がかなり不器用なほうだが、それでも慣れて上手に密封できるようになったので、使いこなすのにはあまり心配はいらないと思う。左から右にスライドさせるというプロセスはちょっと面倒くさいが、価格も安いしコンパクトなので、1つ手元に置いておいても損にはならないだろう。ワタクシのようにビニール袋に入った食べ物をつまむ習慣のある人にはオススメだ。

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