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» 2008年12月31日 22時25分 公開

コンビニの逆襲:シャア専用くじに“刻の涙”を見た (2/3)

[芹澤隆徳,ITmedia]

ニュータイプ

 うすら笑いを浮かべながら営業Mが差し出したビニール袋には、「ライバルおめん」のシャアとアムロ、そしての「メモスタンドフィギュア」のシャア専用ザクが入っていた。

photo 「ライバルおめん」のシャアとアムロ。(c)創通・サンライズ

 聞けば、オフィスから離れた場所にあるコンビニまで遠征してきたという。仕事ではけっして見ることのできないMの熱意に驚かされながら、おめんを袋から出す。

 ライバルおめんは、その名の通りライバルをおめんにしたアイテム。シャアとアムロ、シャアザクとガンダムの計4種があり、大人向けなのか少し大きめに作られているのがポイントだ。もちろん実用性は皆無。使い道が思いつかないので、とりあえず遊んでみた。

photophoto 嫌なオフィスの一例(左)。ガンダム搭乗拒否のアムロを再現中。ツメをかむのはやめなさい(右)

 メモスタンドフィギュアは、シャア専用ザクとズゴックの2種類。名シーンを再現しながらメモを保持してくれるというもので、その造形は躍動的かつ繊細だ。シャアザクは見事な跳びげりを、ズゴックはツメの先に“くの字”になったジムが見えるかのようなリアリティがある。ちなみに、メモは名刺サイズに対応。

photophoto シャア専用ザク。昨年の「ボール・ペン賞」に比べるとダジャレ要素は減ってしまったが、そのぶん造形が良くなった

 「これで記事が書けるでしょう」

 スポンサーは無理難題をおっしゃる。メモスタンドはともかく、「ライバルおめん」は確実に“残念賞”に近い景品である。そもそも7種類の景品のうち2種類だけでは体裁が悪い。

 Mが促すと、横にいた新人営業Oがビニール袋を差し出した。中に入っていたのは、なんとメイン景品である「シャア・アズナブル胸像型貯金箱」。しかも500円で引き当てたという。昨年の「ホワイトベース賞」に続く快挙だ。

 しかしOは不幸だった。新卒入社の彼は、実はガンダムをよく知らない。上司であるMに付き合い、しぶしぶ“くじ”を引いてみたら一等賞。まだくじも景品もほとんど残っている状態なのにメイン賞品を引き当ててしまい、店内を異様な空気に変えてしまった。

 喜んでいるのは彼の上司だけ。店員さんたちの乾いた拍手に見送られ、引きつった笑いを浮かべてコンビニを後にしたOは「針のむしろでした」と語る。

 「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」

 むりやり付き合わせた人が、憶面もなく言う。

 シャアの胸像は、前評判通りメイン景品と呼ぶにふさわしい風格を持っていた。全高は35センチ、肉厚のソフトビニールで作られており、重量感もたっぷり。よくみると胸像は上下分割式になっていて、台座部分だけが貯金箱と分かった。ここに500円玉で約300枚が入るという。

photophoto 「シャア・アズナブル胸像型貯金箱」
photophotophoto 風格は十分だが、硬貨取り出し口はゴム製と極めてベーシックな造り。とりあえず、置き場所に困るかんじだ

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