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インタビュー
» 2009年01月05日 16時25分 公開

ソニーに聞く、BDレコーダーの「2011年画質」とは? (3/4)

[坪山博貴,ITmedia]

「2011年画質」の狙い

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濱田: わたしはLSIの設計も担当しているのですが、全機種に搭載ということで、社内ではコスト面の圧力はありました(笑)。最上位機種に搭載するだけであれば、あまりコストを考えずに自由にできるんですが、全機種に搭載、つまり一番低価格な機種にも搭載となるとそうはいかない。結構苦労しましたが、コストと効果のバランスを考えて1センチ角の1チップにCREASの機能を集約することが可能になり、やっと全機種に搭載できるようになったんです。こういったカスタムチップを設計から製造まで行えるソニーならではの部分でもありますね。

中村: 全機種に搭載という点でいいますと、BDレコーダーのマーケットが大きく変わりつつある点も影響しています。今年に入ってからDVDレコーダーとBDレコーダーの購買層がほとんど変わらなくなっていますから、より幅広い層に「BDならソニー」ということを分かってもらわないといけないわけです。

――今回は広告戦略も面白いですよね。リリースやWeb、パンフレットなどでは「CREAS」を前面に押し出していますが、テレビCMは矢沢さんを使って「2011年画質」というイメージ先行型の広告です。これはどういった狙いなのでしょうか

中村: 2011年は、アナログ停波によってデジタル放送のハイビジョン画質が当たり前になる年です。2011年画質はそこに引っ掛けたプロモーションキーワードです。ただ、具体的なメッセージ性を持たせるというよりは、むしろ視聴者の方に「2011年画質って何?」と思っていただいて、店頭でその画質を確かめて頂きたいというアプローチですね。意図して狙っていますし、そのくらいCREASには自信があります。

――CREAS以外の部分も教えてください。例えば、番組本編とCMの間に自動でチャプターを設定する機能はソニーが早い時期に搭載しましたが、最新モデルでも2番組同時録画時には1番組でのみ機能します。他社製品では2番組同時録画でも2番組で機能する製品が登場しましたが、今後の対応はどうなるのでしょう

末永: 2番組目の録画は、現状どのメーカーの製品もDR録画のみですし、もともと録画した番組が重なった時の補足的な機能という位置づけだったんですね。ただこの位置づけも少し変わってきているという意識はあります。まだ次の製品、あるいはその次の製品で……といった具体的なプランはないのですが、2番組同時録画に関してソニーも次のフェーズに移らないといけないと意識はしています。

 自動チャプターに関しては精度へのこだわりという部分もあります。早い時期に採用して改良を続けてきていますので、非常に高い精度を持っているという自負もあります。2番組同時録画に対応するにしてもこの精度は落としたくないので、そう安易にはいけません。

――もう1つ、先ほどの自動録画機能は、“自動録画といえばソニー”というくらい高機能です。反面、成熟が進んだせいか、最近は目新しさが減ったかな、という印象もあります。関連する機能でここがソニーらしいとプッシュできる部分は何がありますか

末永: 自動録画機能はスゴ録時代から搭載してきたソニー製品の特徴ですが、社内も含めて好評なのは、気になる人名、気になるワードといった検索機能ですね。番組表や番組再生中に自動ピックアップされた出演者やキーワードから番組検索ができます。PCでは検索エンジンを利用するのは当たり前になっていますから、レコーダーでも同じように使いたい。気になる人名、気になるワードを利用すれば文字入力も不要で、番組で俳優が気になったら気になる人名で出演番組をさっと検索して、そのまま予約録画することもできます。

photophoto 録画番組を再生中に「気になるワード」を表示。無意味に文字列を切り出すのではなく、意味を持つ単語のみをきちんとピックアップする(左)。検索した番組情報で「気になる人名」を表示(右)

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