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» 2009年01月09日 09時04分 公開

本田雅一のリアルタイム・アナリシス:Cell搭載で「REGZA」の画質はどう変わる?――東芝ブース (2/2)

[本田雅一,ITmedia]
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新・レゾリューションプラスと「ClearScan 240」

 この春から北米で発売されるREGZA 2009年モデルの新機能も、豊富な解説とともに展示されていた(→LEDバックライトに240Hz駆動、東芝が北米向け「REGZA」ラインアップを発表)。おそらく、これらの技術のうち、いくつかは前出のCell TVでも導入されるとみられる。

photo 北米向け新製品による新・レゾリューションプラスのデモンストレーション

 「新・レゾリューションプラス」と名付けられた新しい超解像技術では、映像内に含まれる情報の量(空間周波数)を分析し、それぞれの映像に適した超解像を行う。例えば放送波の中には標準画質映像をハイビジョンに引き延ばして放送しているものもあり、DVD再生時もアップコンバートで1080pに変換してからテレビに入力されることがある。このようにフォーマット上の解像度と映像の実質的な解像度が異なる場合でも、新・レゾリューションプラスは正しい処理が行えるため、ウリの超解像処理の適応範囲が大きく広がる。

 もう1つは「ClearScan 240」だ。240はリフレッシュレート240Hzを示しており、映像を120Hzに倍速化した上で、さらに黒挿入を行うことで動画応答性を改善するシステムだ。つまり2倍速化+バックライトスキャンによる4倍速表示である。

 ClearScan 240では、単に真っ黒と全画面を交互に表示するのではなく、画面を3つに分割して交互表示する。さらにリフレッシュレート240Hzという高速での駆動を行うこともあって、フリッカーは全く気にならない。120Hzならではのなめらかな動きと、黒挿入による動画解像度の高さは今までにないクリアさを実現している。

photo 立て掛けREGZAと東芝の本村氏。手に持っているのは256GバイトのSSDだ

 このほか、DLNA再生時のフォーマットとしてDivXが追加されていたり、CEATECでも展示された立て掛けREGZAに256Gバイトの東芝製SSDを搭載したモデルも会場に置かれているが、”話題性”という面でもっとも注目を集めていたのは、Cellを活用したフルHDコンテンツの4K2K液晶ディスプレイでの表示である。

 これは、レゾリューションプラスに使われている超解像LSIを4個用い、処理全体をCellでコントロールすることにより、フルHD映像を4K2Kにするというものだ。デモに使われている映像が高品位かつ超解像処理が分かりやすいコンテンツであることも影響しているだろうが、明らかな効果が感じられる。

 フルHD液晶で高品位な映像を映していると、どこかギスギスとエッジが立ちすぎて不自然に感じる場合があるが、そうした角が取れて柔らかな描写の中に豊富な情報が浮かび上がって見えてくる。こちらはCell TVとは異なり、あくまでも技術の可能性を示した展示に過ぎないが、近い将来の登場を期待させる完成度だった。

photo フルHD映像を4K2Kにするデモンストレーション。画面を4分割して4つの超解像処理LSIでそれぞれに処理を施しているというが、“つなぎ目”はまったく分からない

 ここまで見せてしまうと、取材しているこちらの方が、話しすぎではないか?と心配するが、前出の本村氏は「われわれは”ホンモノの高画質、ホンモノのテレビとは何か”を追求し、挑戦者としてこの市場に挑んできました。その気持ちは今でも変わりません。1カ所にとどまらず、これからも最新の技術を高い完成度で提供していきます。今回披露している技術は、その一部です。これからも”その時点での全力投球”で最高の製品を提供することが、ユーザーに提供できる最大のサービスと考えて製品を開発していきます」と話していた。

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