ではいよいよG3ならではのWi-Fiである。
G3は無線LAN機能(IEEE802.11b/g対応)を持っている。G1も持っていたが、G1はローカルなネットワークがメインで、インターネットには出て行けなかった。しかしG3にはWebブラウザまで搭載し、撮った写真や動画をその場でアップできる。
最初の設定さえしておけば使い方は簡単だ。Homeメニューか、側面の「WLAN」ボタンを押してWi-Fiモードにする。自宅の無線LANでもいいし、公衆無線LANサービスを使ってもいい。SSIDを見つけたら、パスワードをセット(WEPやWPA2など主なものに対応している)するだけでいい。公衆無線LANサービスの場合はWebブラウザから認証する必要があるサイトもあるが、G3はWebブラウザを持っているので問題ない。
そしてインターネットにつながると自動的に「ソニーのポータルサイト」につながる。今回は試作品だったので動画用として、eyeVio、YouTube、Dailymotion、静止画用としてPicasaウェブアルバムだけだったが、製品版ではmixiなどにも対応する。
とはいえ、これはG3内の機能ではなく、ソニーのG3専用ポータルサイトの画面であり、サーバー側でどんどん対応サービスを増やしていくことができる。それがよい点だ。
今回はPicasaに写真をアップしてみた。
Picasaを選んでログインすると、アップロードとアルバムの2つのタグが現れる。アップロードタグを選ぶと、アップロード画像選択になる。シェアマークをつけてあればここからすぐにマークをつけた写真をアップできる。そうでないときは、お気に入り、イベントビュー、フォルダビューのどれかからアップロードする写真を手動で選択だ。
「アルバム」を選ぶと、Picasaウェブアルバムにアップした自分の写真を見ることができる。この辺はすべてG3用に最適化された画面で楽しめるのである。
フリーアクセス機能を使えば他のサイトを閲覧することが可能だ。ソフトウエアキーボードからURLを入れる必要があるが、キー入力はさすがに面倒なので、ブックマーク系のサイトをひとつ用意しておくのがいいだろう。
フルブラウザとしては、レイアウトが乱れるサイトもあるし、使い勝手はさほどよくないし、描画速度もあまり速くない。やはり、写真の公開と閲覧がメインと思うのが良さそうだ。DLNA対応機器を使って写真を共有するなんてこともできるが、撮影したら、近くの公衆無線LANスポットに飛び込んで、公開したい写真をさっと転送できるという機動力が一番のウリだ。
G3はデザインといい機能といい、前モデルのG1よりはるかにレベルの上がった「新世代のデジカメ」であるが、G1から省かれたり変更された機能もある。
まずは動画のフォーマット。G1はMPEG-4形式の動画をサポートしていたが、G3は他のサイバーショットと同様にMPEG-1である。今の時代、これは残念。
もうひとつは、PlaceEngine対応ではなかったこと。G1の時も期間限定のファームアップサービスで追加された機能ではあったし、Wi-Fiスポットを利用した位置情報取得という性格上、都市部でしか使えなかったが、GPSを持たなくても撮影位置を写真に記録してくれるのは面白かった。対応ソフトを使えば撮影場所を地図で表示してくれる。
ほかにも省かれた機能はあるが、上記2点については残して欲しかったと思う。特に写真に撮影位置を記録する「ジオタグ」はこれから伸びる分野だ。
とはいえ、従来の「撮る&見る」デジカメに、「写真を撮りためる」「写真や動画をネットで公開する」という今まではパソコンで行ってた楽しさを詰め込んだことで、一歩先へ進んだのは確かだ。
「ためられる」ことで、昔の写真を持って歩いて見せたり、ネットで公開したり、ネットにアップした写真や動画をこれで楽しんだりできる。この機能は意外に重要で、今までのデジカメでは「そういえば、昨年旅行に行ったときの写真は?」といわれたとき、すぐに見せられなかった。たいていは家のパソコンに入っててカメラには残ってないから。G3なら、おそらくそんなことはないのである。
「公開できる」ことで無線LANのアクセスポイントさえ把握しておけば、さっとお店に入ってその場でアップロードしてメール、というこれまでケータイでしかできなかった技が使える。となると、クオリティではデジカメの方が上だ。
タッチパネルの操作性など使い勝手で気になる点もあるが、未来につながる面白い「デジカメ兼画像ビューワー兼ネット端末」である。
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