デジタル製品の価格低下が止まらない――。BCNの調べでは、年末年始をはさみ、デジタルレコーダーは12%、液晶テレビに至っては15%もの値崩れを記録したという。
液晶テレビ/プラズマテレビ/コンパクトデジカメ/ノートPC/レコーダー/インクジェットプリンタ/携帯オーディオの7商材において、2008年1月から09年1月の平均単価下落が最も大きかったのはノートPC(−28%)。ノートPCにおいては、「ネットブック」「ミニノート」などと呼ばれる低価格品が大きく認知され、販売数を伸ばしたとことが原因のひとつと考えられる。
薄型テレビについては、2008年前半はオリンピック需要もあり単価上昇がみられたが、12月以降は急速に販売価格が低下した。年末商戦期の08年11月から09年1月でプラズマテレビは19.2%、液晶テレビは15.0%の販売単価の低下がみられたという。
高額商品である薄型テレビの販売価格は例年、冬のボーナス支給時期をピークに年明けになると低下という曲線を描くが、今年は12月中から価格低下が始まり、年明けにはさらに下落ペースが激しくなっている。BD製品の普及で単価上昇を続けてきたレコーダーも、年明けには販売価格が大きく下落した。なお、2008年1月からの販売価格を1年後の2009年に比べると、上記7商材で販売価格単価が上昇したのはレコーダー(5.2%)のみとなっている。
しかし、販売価格単価の低下は購買意欲を刺激する効果もある。2008年12月には販売台数が前年同月を下回ったプラズマテレビだが、2009年1月には21.1%増と大幅な増加に転じた。ノートPCやコンパクトデジカメ、携帯オーディオも販売台数は伸びている。また、金額ベースではプラズマテレビ、ノートPC、携帯オーディオらが前年並みを維持しているが、インクジェットプリンタ、コンパクトデジカメはその水準まで戻っていない。
BDについては2008年5月以降金額ベースで2ケタの伸びを維持しているものの、普及の伸び悩みや製品販売価格の低下、経済不況に伴う購買意欲の減退もあり、同社では「成長をどこまで維持できるかが焦点」としている(2009年2月10日追記)。
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