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「人生銀行 ニッポンの50年」で青春時代を振り返ってみた橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第14回(2/2 ページ)

» 2009年02月17日 12時14分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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5つの時代を舞台にしたストーリー

 目標を設定したら、今度はストーリーの選択だ。前述したように、この貯金箱には5つのストーリーが用意されている。1960年代のストーリーは「痛快!モーレツサラリーマン編」、1970年代は「愛と青春のフォークシンガー編」、1980年代は「イケイケ!ヤンエグサラリーマン編」、1990年代は「目指せ!ITベンチャー社長編」、そして2000年代は「僕はケータイ小説家編」となっている。まさに各時代を反映したストーリー構成になっており、イマドキの若者からお年寄りまで、幅広い年代が楽しめる。

photophoto ファンファーレが流れるオープニング画面(左)。日付の設定画面。目標日時と金額も入力する(右)

 試しに1960年代を選ぶと、「一度の人生、楽しまなきゃソンソン!」とか、「持ち前の明るさと調子の良さを武器に、人生を楽しく生きる若者の物語」などとストーリーの概要が紹介された。ゲームが開始されると、映画のように次々と場面が変わり、若者が集団就職で都会に向かう画面が現れる。オープニングが終わると主人公の日常生活画面が表示されて、この通常画面の状態でカラーボタンを押すと、仕事先や街中の画面などさまざまな画面に切り替わる。画面には幸せの度合いを示す「しあわせメーター」や、貯金した金額や時計も表示される。

貯金が苦手な人にオススメ

 通常画面の状態で500円硬貨を入れてカラーボタンを押すと、硬貨が貯金されて入れた分がカウントされる。液晶画面には500円硬貨がクルクルと回るアニメーションが表示されて、回転が止まったときのマークにより、色々なイベントが起こる。内容はラッキーイベントもあればアンラッキーイベントもあるし、中にはクイズが出題されることもあったりと色々だ。目標金額の10分の1を達成するごとにステージアップデモが見られるが、貯金のペースが遅いと「さいそくイベント」が発生してしまう。貯金をしないと「しあわせメーター」がどんどん下がってしまうので注意しよう。

photophoto ゲーム中はさまざまなシーンの映像が流れる(左)。女の子にデレッとする主人公(右)

 ネタバレになるのでストーリーの詳細は明かさないが、物語の随所に、各時代で流行したさまざまなグッズやイベントが登場して実に面白い。例えば1960年代ではダッコちゃんや0系新幹線、1970年代では大阪万博や上野動物園のパンダ、1980年代ではスキーブームやディスコ、ポケベル、1990年代ではクラブやカリスマ美容師、2000年代では韓流ブームやアザラシのタマちゃんなど、「あー、そいうことあったなー」と懐かしい話題が次々に登場する。1980年代から1990年代にかけて青春時代を過ごしたワタクシにとっては、まさに感涙ものだった。

 そうしてストーリーを追っていくうちに、いつしかものすごいペースで貯金してしまっている自分に気付いた。そして期限内に目標金額を達成した暁には、ハッピーなエンディングが待っている。がんばって貯金したかいあってか、これがけっこう感動するのだ。

 しかも底のフタを開ければ、まとまったお金が貯まっているのだからシアワセも2倍である。500円玉貯金は1回の投入金額が大きいためになかなかためられないという人も多いと思うが、この商品を使ってストーリーにのめり込めば、楽に貯金できてすぐに目標金額を達成できること請け合いだ。貯金の苦手な人にこそ、ぜひ使ってもらいたい貯金箱である。

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