ソニーは5月18日、デジタル一眼レフカメラ「α330」(DSLR-A330)を6月25日より販売開始すると発表した。価格はオープン。ボディのみの実売想定価格は6万5000円前後。「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」を組み合わせたレンズキット(DSLR-A330L)の実売想定価格は7万円前後、「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」も組み合わせたダブルズームレンズキット(DSLR-A330Y)の実売想定価格は9万円前後。
同時発表された「α380」の兄弟機、かつ、「α300」の後継となるエントリー向けデジタル一眼レフカメラ。専用イメージセンサーを別途搭載したクイックAFライブビューやシャッタースピード換算で約2.5〜3.5段分のボディ内手ブレ補正機能、可動式液晶と主な機能はα380と共通ながら、低価格化を進めている。
主な機能はα380と共通だが搭載する撮像素子は異なり、本製品はAPS-Cサイズの有効1020万画素CCDを搭載する(α350はAPS-Cサイズ 有効1420万画素)。本体カラーにはブラックのほか、ブラウン(ノーブルブラウン)が用意されるのも大きな相違点となっている。撮影可能枚数は光学ファインダー使用時で約510枚/ライブビュー使用時で約230枚と、こちらはα380を上回っている(α380は約500枚/230枚)。
ボディはα300の130.8(幅)×98.5(高さ)×74.7(奥行き)ミリ/約582グラムから、128(幅)×97(高さ)×71.4(奥行き)ミリ/約490グラムへと小型軽量化され、背面ボタン類も右側に集中は位置されており、操作性が向上している。背面液晶のサイズは2.7型(約23万画素)で、上方135度/下方55度に可動するチルト機構も備える。液晶は搭載するセンサーによって自動的に輝度が変化するため、見やすさが向上している。
ユーザーインタフェースもα380と同等に改良されており、撮影時には従来通りの「標準」と絞りやシャッタースピードなどの関係を視覚的に理解できる「グラフィック」を切り替えて利用できる。モードダイヤルをAUTO/SCNにあわせた際には、設定可能な項目のみが表示されるといった工夫も凝らされている。モードダイヤル選択時にはアドバイスなどが表示される、カメラ内ヘルプ機能も備えている。
ライブビューはペンタ部に設けられた可動ミラーで光学式ファインダーと専用イメージセンサーへの光路を切り替えるため、ライブビュー利用時もTTL位相差検出AFを利用できる。ライブビューと光学ファインダーの切り替えは本体上部の専用スイッチで行える。ライブビュー時の視野率は90%。光学ファインダー時の視野率/倍率は95%/0.74倍。
製品名 | α330 |
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対応レンズ | ソニー製αレンズ |
撮像素子 | APS-Cサイズ(23.6×15.8ミリ)、有効1020万画素、原色フィルター |
ISO感度 | 100〜3200、1段ステップ |
記録画素数 | 3872×2176/2896×1632/1920×1080(16:9)、3872×2592/2896×1936/1920×1280(3:2) |
記録方式 | JPEG、RAW、RAW+JPEG |
画質モード | スタンダード、ファイン |
AF方式 | TTL位相差検出方式 |
測距点数 | 9点 |
AFモード | シングルAF、AF制御自動切り替え、コンティニュアスAF |
露出モード | プログラムAE、絞り優先、シャッター速度優先、マニュアル |
シーンセレクション | ポートレート、風景、マクロ、スポーツ、夕景、夜景/夜景ポートレート |
測光方式 | TTL開放測光(多分割測光/中央重点平均測光/スポット測光) |
シャッタースピード | 1/4000〜30秒、バルブ |
ホワイトバランス | オート、プリセット(太陽光、日陰、曇天、白熱灯、蛍光灯、フラッシュ)、色温度、カスタム |
手ブレ補正機能 | ボディ内蔵イメージセンサーシフト方式、シャッタースピード約2.5〜3.5段相当(撮影条件、レンズによって異なる) |
連続撮影 | 光学ファインダー利用時:約2.5コマ/秒、ライブビュー利用時:約2コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | JPEG(Lサイズ/ファイン):枚数制限なし、RAW:6枚、JPEG+RAW:3枚(撮影条件により異なる) |
記録メディア | メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/PRO-HG デュオ HX、SDメモリーカード |
電源 | バッテリーパック NP-FH50 |
サイズ | 128(幅)×97(高さ)×71.4(奥行き)ミリ、約490グラム(本体のみ) |
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