小型ボディの魅力を堪能できるオリンパス「E-420」「E-520」
中級機を越える魅力を備えたエントリー機、キヤノン「EOS Kiss X2」「EOS Kiss F」
値ごろ感か快適AFライブビューか、魅力それぞれなソニー「α200」「α350」
独自機能が魅力を高める1台――ニコン「D60」、ペンタックス「K200D」、パナソニック「LUMIX DMC-L10」
ソニー「α200」は、同社デジタル一眼レフのローエンドに位置する製品だ。ボディはワンランク上の「α350」とほとんど同じデザインだが、液晶は可動式ではない通常の固定式2.7型を採用する。その分、α350よりボディの奥行きがやや短く、重量は50グラム軽い。
ライブビュー機能には非対応。ライブビュー対応機であるα350の廉価モデルともいえるが、性能的にα350に勝る部分もある。そのひとつはファインダーの見やすさ。ファインダーの倍率はα350の0.74倍に対して、α200は0.83倍となり、およそ一回り画面を大きく見られる。連写スピードについても、α350の秒間2.5コマに対して、α200では秒間3コマを実現している。
手ブレ補正は、他のαシリーズと同じく、撮像素子を動かすボディ内蔵方式だ。シャッター速度換算で約2.5〜3.5段分の補正効果があり、ほとんどのαレンズで補正が有効になる。ブレの度合いはファインダー内にインジケーター表示されるので、それを確認しながら撮るとより効果的といえる。
ゴミ対策は、CCD前面のローパスフィルターに帯電防止処理を施し、電源オフの際には手ブレ補正機構を利用した振動によってゴミを付きにくくしている。効果はまあまあ。画像に関する機能としては、撮影時の画像処理によって、暗部がつぶれないように明るく補正する「Dレンジオプティマイザー」を備える。RAW撮影し、付属のRAW現像ソフト上で同機能を適用することも可能だ。
操作性は、全体としてまずまず使いやすくまとまっている。ISO感度とドライブモード、露出補正はそれぞれ専用ボタンで設定でき、AFモードやホワイトバランス、測光などは背面のFnボタンを押して設定画面を呼び出せる。ただし、カスタムボタンやカスタムモードはなく、操作のカスタマイズはほとんどできない。ファインダーをのぞくとアイセンサーが感知して自動的にピント合わせが行われるアイスタートAFは同社独自の仕掛けだ。不要ならオフにもできる。
撮像素子は、APS-Cサイズの有効1020万画素CCDを搭載。α350よりは低画素だが、現在販売されているデジタル一眼レフのエントリー機としては標準的なもの。そのほか、最高感度ISO3200対応や、高感度ノイズリダクション、露出やホワイトバランスのブラケット機能、オプションのバッテリーグリップなどに対応。ライブビュー撮影ができない以外は必要十分な機能を完備し、コストパフォーマンスの高い製品に仕上がっている。
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