小型ボディの魅力を堪能できるオリンパス「E-420」「E-520」
中級機を越える魅力を備えたエントリー機、キヤノン「EOS Kiss X2」「EOS Kiss F」
値ごろ感か快適AFライブビューか、魅力それぞれなソニー「α200」「α350」
独自機能が魅力を高める1台――ニコン「D60」、ペンタックス「K200D」、パナソニック「LUMIX DMC-L10」
キヤノン「EOS Kiss X2」は、同社ローエンド機「EOS Kiss F」よりひとつ上に位置するモデル。ボディは曲面が連続的につながった、同社がカーバチャーデザインと呼ぶ形状で、外装はつるつるとした樹脂製。やや安っぽい印象を受けるが、かなり小型軽量の部類で、携帯性はまずまずだ。
液晶は、デジタル一眼レフとしては最大級となる3型の大画面を採用する。ファインダーは視野率95%/倍率0.87倍のミラー式。この価格帯では比較的見やすいファインダーのひとつだ。ファインダーの下にはアイセンサーがあり、顔を近づけると液晶の情報表示が自動的に消える。
ライブビューは背面の「SET」ボタンで作動する。ライブビュー時のピント合わせは、内部のミラーがぱたぱたと動く「位相差検出AF(クイックモード)」とミラー振動なしで作動する「コントラスト検出AF(ライブモード)」の2つを選べる。
どちらの場合も、シャッターボタンの半押しではAFは作動せず、AFロックボタンを押す必要があるのが少々面倒に感じる。ただし、装着レンズを問わず、スピード重視のクイックモードと精度重視のライブモードの両方を使い分けられるのは便利だ。ライブビュー表示の視野角は比較的広く、グリッド表示やヒストグラム表示もできる。
手ブレ補正は、レンズキットに付属の標準ズームや、ダブルズームキットに付属の望遠ズームなど手ブレ補正レンズによって対応する。ゴミ対策としては、内部の部品にゴミが出にくい素材を使い、ローパスフィルターに帯電防止処理を施した上で、超音波振動で振るい落とすという3段階の仕掛けとなる。
画像に関する機能としては、ハイライト側の階調を豊かにする「高輝度側・階調優先」と、全体の明るさとコントラストを自動調整する「オートライティングオプティマイザ」を搭載する。後者では、人物の顔を自動検出し、顔が暗くならないように自動補正することが可能だ。
そのほか、秒間3.5コマの連写や、発色傾向を切り替えるピクチャースタイル、露出やホワイトバランスのブラケット機能、スポット測光など一通りの機能をとりそろえる。カスタムボタンやカスタムモードはないが、メニュー表示を変更するマイメニュー機能がある。自分にとって使用頻度が高い機能をトップメニューにまとめて表示できる。
撮像素子は、APS-Cフィルムサイズの有効1220万画素CMOSセンサー。同社の中級機「EOS 40D」の1010万画素よりも画素数が多く、特に遠景のディテール描写ではより高精細な再現力を得られる。見かけは少々チープだが、画質はワンランク上の性能といえる。
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