“ジャパネット大好き犬”として「YouTube」で大人気のゴールデンレトリバー「CoCoちゃん」。番組が始まるとテレビの前にかぶりつき、くんくんと甘えた声で鳴きながら、潤んだ目で高田社長を見つめる。
そんなCoCoちゃんの声を、新しい犬語翻訳機「バウリンガルボイス」で検証するという試みが「東京おもちゃショー2009」で行われた。
バウリンガルボイスは、国内外で約30万個を販売した「バウリンガル」の後継機。新たに音声による同時通訳に対応したほか、声紋データの伝送をデジタル無線化したことで、複数台を同時に使用できるようになった。翻訳機能のベースは、日本音響研究所が開発した「動物感情分析システム」。鳴き声の声紋をもとに「楽しい」「悲しい」「要求」など6つの感情に分類し、およそ200パターンの日本語にあてはめることができる。
ステージには、本物のジャパネット大好き犬CoCoちゃんが登場した。ただし、イベント会場は雑音の多いためリアルタイムの翻訳は行えず、YouTubeの動画に録音されていたCoCoちゃんの声を分析した。
バウリンガルボイスのスピーカーから出てきた言葉は、「なにかちょうだい」「いっしょに遊んで」というもの。「CoCoちゃんの声は、遊んでほしいという“要求”でした。高田社長の声には、犬にとって聞き取りやすい周波数が含まれており、(CoCoちゃんは)友達だと思ったのではないでしょうか?」(日本音響研究所の鈴木松美所長)。
なお、CoCoちゃんの熱い気持ちは、タカラトミーの担当者を通じて長崎県にいる高田社長にも伝えられたという。
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