既報の通り、パナソニックがBDレコーダーの2009年秋モデルとして「ブルーレイDIGA」6機種を発表した。ここでは各モデル共通の新機能を紹介していこう。
まずは1920×1080ピクセルのフルハイビジョン解像度のままで8倍(BSデジタルの24Mbps換算)の長時間録画を可能にした「新アドバンスドAVCエンコーダー」。新設の8倍録画モード「HMモード」は、平均ビットレートで3Mbpsながら、映像の動きに応じて情報量を振り分ける可変ビットレートをさらにダイナミックに行うことで圧縮率を高めている。これにより、4.7GバイトのDVD1枚に約3時間15分、BDなら1枚に35時間のハイビジョン記録を可能にした。
「動きの少ないシーンでは、静止画向けのチューニングを行うことで精細感を向上させ、ビット量を節約。一方、動きのはげしいシーンには、より多くのビットを与えてブロックノイズなどを低減する。ビットの割り当て幅を従来より上下に広げた」。なお、HMモードで記録したBD/DVDメディアは、2007年秋以降に発売されたブルーレイDIGAなら再生できるという。
HDD容量の拡大に合わせ、録画に関する基本機能にもいくつものアップデートが加えられた。まずは録画・予約タイトル数の上限を拡大。2009年春モデルでは、HDD内の録画タイトルは500件が上限だったが、今回からダブルチューナーモデルでは3000件、シングルチューナーモデルは1000件となった。また従来は最大64件だった予約件数も、全モデルで128件に広げ、より多くの番組を録画予約できる。さらに“時間指定録画”なら、最長で一年先の録画予約が行えるという(従来は1週間)。
録画番組の一覧では、録画番組をフォルダ分けするように分類できる「らくらくマイラベル」機能が追加されている。ラベルは最大6個まで設定できるため、家族それぞれの専用フォルダ、あるいは番組のジャンルごとに整理できるという。
電子番組表(EPG)では、VIERAシリーズで先に採用した「G-Guide」の新機能「注目番組」をDIGAにも採用したほか、独自機能としてWOWOWの番組詳細情報を1カ月先まで表示できる「1カ月番組表」を搭載している。これは、インターネット経由でデータを取得することで、従来は1週間先までしか得られない番組詳細情報を1カ月先まで取得可能。しかもWOWOWユーザーに毎月届けられるガイド誌と完全に連動しており、特集などもそのまま表示される。
「これまでは、月末に届く番組ガイド誌を見ても、録画したい番組をすぐに予約できず、そのまま忘れてしまうケースも多かった。1カ月番組表により、今後は“取り逃し”が大幅に減るだろう」(同社)。
さらに、特集に対して予約登録を行うと、その特集に含まれる複数の番組を一括して録画予約できる(注目まとめ予約)といもユニークな機能も搭載した。例えば“W杯特集”を1つ予約するだけで、WOWOWで放送される試合がすべて録画される。なお1カ月番組表はWOWOW以外の放送局にも広げる計画で、トップメニューの放送局選択画面はスクロールできる仕様になっている。
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