2009年冬に“究極のエンターテイメントマシン”をうたって登場した東芝の「CELL REGZA」(55X1)。実売100万円という高額商品ながら、高性能プロセッサ「CELL Broadband Engine」の採用や13デジタルチューナーによる“全録”が大きな話題となり、REGZAの先進的なブランドイメージを浸透させたことは記憶に新しい。
そのCELL REGZAに早くも第2弾が登場した。55X1の遺伝子を受け継ぐ「55X2」にくわえ、LEDエッジライトを採用した“CELLREGZAスリム”こと「55XE2」「46XE2」の2シリーズ3モデルへとラインアップを拡大。3D対応を果たし、CELLプラットフォームの高速処理を利用して3D放送に対する超解像処理など、さまざまな機能を追加している。
またXE2シリーズは、パネル部の厚さ29ミリというスタイリッシュモデルであると同時に、55V型で実売70万円前後、46V型なら60万円前後と「X1、X2よりも若干お買い求めやすい価格設定」の廉価版(というには抵抗があるが)という性格を持つ。もちろん13デジタルチューナーと3TバイトHDDを搭載した別体チューナーユニットはXE2シリーズにも付属する。
両シリーズをの違いを中心に解説していこう。
55X2は、初代55X1の直下型LEDバックライト「メガLEDパネル」を継承している。Cellプラットフォームにより、エリア分割数よりもはるかに細かい2096分割で映像の明るさを検出し、画面全体のヒストグラム情報を組み合わせて明るさを最適化する仕組みも同じ。縦16×横32の512分割というローカルディミング(エリア制御)が可能だ。
なお、バックライトに使われるLEDそのものの数は、55X1の4608個から3072個へと減り、スペック上のピーク輝度も1250カンデラから1000カンデラへと下がっているが、これはAPL(アベレージピクチャーレベル)を最適化するため。体感的なピーク輝度やエリア分割数は維持しつつ、従来より黒を締めることに成功したという。このため、コントラスト比は、55X1の500万:1から900万:1へと向上している。
一方、3D表示時の画面輝度については「そもそも測定方法が定まっていない」(同社)ため非公開となっているが、同社内の測定では55X2の場合で100カンデラ/平方メートル程度、そのほかの3D対応機でも50カンデラ前後を確保しているという。
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