TDKブースでは、研究所を出てきたばかりの大容量光ディスクが参考出展されている。直径12センチのディスクに16の記録層を重ね、片面で512Gバイト、両面では1024Gバイト(=1Tバイト)の容量を実現したライトワンスメディアだ。DVDなら218枚分、片面BD-Rなら42枚分のデータを1枚にまとめることができる。もちろん「世界最大容量の12センチディスク」(同社)だ。
記録/読み出しにはBlu-ray Discと同じ405ナノメートルの青色レーザーを使うため、BD規格との親和性は非常に高い。また、1層あたりの記録容量は32Gバイトと、記録密度としてはBDXLの4層メディアと同じだ。大きく異なるのは、16層まで重ねても読み書きが可能なほど光透過率の高い記録層。独自開発による記録材料が可能にしたという。
「1層あたりの透過率は95%以上。16層重ねたときのL0(レイヤー0、ここでは16層目を指す)でも72.6%を維持しています」(TDK)。これは、既存の1層BDより高い数字だという。
TDKでは、この光ディスクをデータアーカイブや放送業務用途、そしてAV/IT用として開発を進める方針。また、BD-REに相当するリライタブルメディアに関しても「かなりハードルは上がると思いますが、検討はしていきます」(同社)と話していた。
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