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一歩先にいく機能、パナソニック「DMR-BWT3100」を試す(後編)レビュー(1/2 ページ)

» 2010年10月27日 00時05分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 さまざまな点で高機能化を果たした新DIGA「DMR-BWT3100」。前編では、マルチタスク性やBD-R/REメディアからのムーブ(HDDへの書き戻し)について触れたが、後編ではユーザーインタフェースの変化とMPEG-4 AVC録画の画質評価を中心に検証していこう。

録画一覧のシームレス化

 ユーザーインタフェース(UI)の改良は最小限になっている。言い方を変えれば、分かりやすさ優先のUIはほぼそのままでありながら、機能面で大幅な強化を果たしたことになる。

左が本機、右が1世代前の製品となる「DMR-BW880」のトップメニューだ。項目名として「テレビでネット」が「ネットワーク機能を使う」に変更されただけ。インターネットを利用する機能だけでなく、LAN内で利用するDLNAクライアント機能も追加されたために変更されたものと思われる

 その大きな変更のなかったUIにおいて、地味ながらも改良されたのが録画一覧のシームレス化だ。タブの左端に「ディスク」が追加され、トップメニューから選択したり、リモコンでドライブを変更しなくても、HDDとBD/DVDメディアの番組一覧を簡単に行き来できるようになった。方向キーだけでHDDとBD/DVDメディアを切り替えられるのは、慣れれば確かに便利。切り替えにほとんどタイムラグを感じない点もいい。

 ただし、「ディスク」タブを選択するとドライブ選択が「BD/DVD」に切り替わり、録画一覧を終了してもその状態が保持されるところはちょっと気になった。理屈は通っているが、イマドキのレコーダーであればカレントは常にHDDで構わないと思うのだ。

従来機では録画一覧の左端は「すべて」だったが、そこに「ディスク」タブが追加された。もっとも、選択されているドライブがHDDの場合、タブの初期位置は「すべて」なので、従来製品と比較して使い勝手に差異はない

 電子番組表は、最大19チャンネル高精細表示やチャンネル別8日分の一覧も可能。番組ジャンルやキーワードによる自動録画機能は持たないが、新番組の自動録画機能は備えている。予約録画では繰り返し予約で曜日を個別にON/OFFできるなど、ほぼ不満はないレベルだ。機能的にはベーシックだが、使い勝手は良好というあたり、良くも悪くもDIGAシリーズだろう。

電子番組表は、3〜19チャンネル表示から切り替えが可能。9チャンネル表示なら放送局の多い東京地区でも地上波を横スクロールなしで一覧でき、視認性とのバランスも悪くない。チャンネル別一覧はもちろん、お好み番組一覧を使えば放送波をまたいだ表示も可能だ
「新番組おまかせ録画」は、地上波とBSのドラマとアニメをサポート。ちょうど番組改編期だったが、そつなく新番組を予約してくれた。関連する機能としては繰り返し予約していた番組の最終回を検出して警告してくれるあたりも芸が細かい

 マルチタスクに関連する部分では、2番組同時録画時の録画停止操作も分かりやすい。録画中のどちらの番組を視聴していても録画中の2番組のチャンネルが表示され、任意の番組録画を終了できる。いちいち録画中のチャンネルに切り替えてから操作するといった手間が要らないわけだ。視聴中の番組なのか裏録中の番組なのかもきちんと区別できるようにメッセージが表示される点も、「まぁ芸の細かいこと」と感心せざるを得ない。

録画停止操作をすると、視聴中のチャンネルでは「ご覧のチャンネル」、裏録中の番組の場合は「上記のチャンネル」とメッセージの内容が異なる。見落としてしまいそうな相違点ではあるが、分かりやすさを追求していることに間違いはない
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