さまざまな点で高機能化を果たした新DIGA「DMR-BWT3100」。前編では、マルチタスク性やBD-R/REメディアからのムーブ(HDDへの書き戻し)について触れたが、後編ではユーザーインタフェースの変化とMPEG-4 AVC録画の画質評価を中心に検証していこう。
ユーザーインタフェース(UI)の改良は最小限になっている。言い方を変えれば、分かりやすさ優先のUIはほぼそのままでありながら、機能面で大幅な強化を果たしたことになる。
その大きな変更のなかったUIにおいて、地味ながらも改良されたのが録画一覧のシームレス化だ。タブの左端に「ディスク」が追加され、トップメニューから選択したり、リモコンでドライブを変更しなくても、HDDとBD/DVDメディアの番組一覧を簡単に行き来できるようになった。方向キーだけでHDDとBD/DVDメディアを切り替えられるのは、慣れれば確かに便利。切り替えにほとんどタイムラグを感じない点もいい。
ただし、「ディスク」タブを選択するとドライブ選択が「BD/DVD」に切り替わり、録画一覧を終了してもその状態が保持されるところはちょっと気になった。理屈は通っているが、イマドキのレコーダーであればカレントは常にHDDで構わないと思うのだ。
電子番組表は、最大19チャンネル高精細表示やチャンネル別8日分の一覧も可能。番組ジャンルやキーワードによる自動録画機能は持たないが、新番組の自動録画機能は備えている。予約録画では繰り返し予約で曜日を個別にON/OFFできるなど、ほぼ不満はないレベルだ。機能的にはベーシックだが、使い勝手は良好というあたり、良くも悪くもDIGAシリーズだろう。
マルチタスクに関連する部分では、2番組同時録画時の録画停止操作も分かりやすい。録画中のどちらの番組を視聴していても録画中の2番組のチャンネルが表示され、任意の番組録画を終了できる。いちいち録画中のチャンネルに切り替えてから操作するといった手間が要らないわけだ。視聴中の番組なのか裏録中の番組なのかもきちんと区別できるようにメッセージが表示される点も、「まぁ芸の細かいこと」と感心せざるを得ない。
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