フラットパネルディスプレイの総合技術展示会「FPD International 2010」が千葉・幕張メッセで開幕した。今年も「3D」が大きなテーマとなっているが、3Dテレビのデモンストレーションに長蛇の列ができた昨年と異なり、3Dの品位向上を目指した技術展示が目立った。この1年で3Dテレビを取り巻く状況は大きく変化したことが伺える。
東芝モバイルディスプレイは、OCB(Optically Compensated Bend)液晶パネルを使用した3Dメガネを展示した。OCB液晶のメガネは、従来の液晶に比べて「1ケタは上」(同社)という高速応答性と上下左右170度〜180度の広い視野角が特長。液晶シャッターを開く時間を長くすることで、3D視聴時の明るさを1割以上アップできるほか、クロストークの抑制にも役立つ。また同社ブースでは、15.4インチの3D対応OCB液晶とOCB液晶メガネを組み合わせた“クロストークフリー”3Dテレビも展示していた。
有機ELディスプレイは、AUOやサムスン、LG電子といった海外メーカーが展示していた。中でも目をひいたのが、AUOの3D対応14インチ有機ELディスプレイだ。パッシブ型である偏光メガネを使いながら、3D表示でも1920×1080ピクセルのフルHD解像度を実現したという。
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