前編では、基本的な録画機能について触れた。後編では、2番組同時録画や自動録画、マルチタスク性などをチェックしていこう。
「TZ-WR320P」の2番組同時録画は、とにかく同時に2番組以内、つまり3番組以上重ならなければ構わないという、シンプルで分かりやすいタイプだ。録画ユニットという概念はなく、録画予約時にもそれを意識する必要はない。録画は、放送波をそのまま記録するタイプ(TS記録)のため、録画モードの変換も存在せず、2つの録画機能は完全に等価だ。また、2番組同時録画中でも録画済み番組の再生や録画予約などが可能。イマドキのBDレコーダーと同等のマルチタスク性を持っている。
1番組だけを録画している場合、視聴チャンネルは自由に変更が可能で、2番組同時録画になるとチャンネルボタンのアップダウンで録画中の2番組が切り替わる仕様。このあたりも2つの録画ユニットが等価に扱われている証拠といえる部分だ。
注意したいのは、2つの録画予約と手動録画がかぶってしまうケースだ。手動録画中でも1つ目の予約録画は問題なく開始されるが、2つ目の予約録画は開始されず、手動録画のほうが継続される。手動録画が終了すると録画予約の時間内であれば2つ目も開始されるが、例えば録画予約に気づかずに家族が手動で録画を開始してしまったりすると、2つ目の予約録画が実行されなかったといった悲劇が起きる可能性はある。
また2番組同時録画中は、DLNAの「お部屋ジャンプリンク」が利用できないため、後述する“スカパー!HD録画”で外部録画先に保存した番組は再生不可だ。ヘビーユーザーはちょっとした制限と感じるかもしれないが、例えばテレビにDLNAクライアント機能があれば、そちらで再生する手もあるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR