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» 2010年12月29日 03時17分 公開

「スカパー!HD」初の1契約2番組同時録画、「TZ-WR320P」を徹底的にチェックする(後編) (4/4)

[坪山博貴,ITmedia]
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 1つ目は明らかにハイビジョン収録されていることが明白なシーンの一部。拡大どころか縮小しているが、それでもスカパー!HDの方が描写がシャープなのは明白だ。これを見てしまうとSD解像度の放送を見る気はなくなる。

左がSDチャンネル、右がHDチャンネル。収録状況も良いようで、明白に画質が異なる

 もちろん、SD収録の番組ではHDチャンネルでも単にアップコンバートで放送されている番組が結構あるが、デジタルリマスタリングされた番組ではHDチャンネルが明白にきれいだ。本機導入のお手軽さ、録画環境の充実も考え合わせれば、もうSDチャンネルを視聴する理由はない。

スカパー!HDへ移行しない理由はなくなった

 本機の最大の特長は、やはり1契約での2番組同時録画となるが、この点を抜いても本機は悪くない。スカパー!HDが3D放送に積極的ということもあってレコーダー側のスカパー!HD録画対応も一気に進み、録画環境を構築するハードルは下がった。しかしスカパー!HD録画ではチューナー側で予約録画の管理を行う(レコーダー側にも情報を転送する組み合わせもある)こともあり、レコーダー側で予約録画を一括管理できないという課題が残る。

 この点、本機はやはり手軽だ。スカパー!HD専用だから予約録画の管理は本機のみで完結するし、対応アンテナが必要とはいえ、多チャンネルのスカパー!HDだからこそ2番組同時録画のメリットも大きい。

 契約数を減らしてコストダウンを図ることも可能だ。現状、別々の部屋でスカパー!を見ているというケースでも、本機は録画番組をDLNAサーバー機能で配信できるので、リアルタイム視聴にこだわらなければ、2台のチューナーを本機1台にまとめてしまうことも可能だろう。また、単にチューナーとして見ても動作が軽快で、電子番組表の一覧性も高いなど使い勝手が良い。

 一方、気になるのは内蔵HDDへ録画した番組をLAN経由でダビングできない点だ。技術的な問題とは考えにくく、そもそもNASやレコーダーへの録画は可能にしているのだから、何がなんでも光学メディアに保存させたくないという訳ではないはず。どこの事情なのかは知らないが、技術的問題でないのであればファームウェアアップデートで対応してほしい部分だ。また録画予約に関しても「探して毎回予約する」は確かに専門チャンネルの繰り返し録画には向いているが完璧ではない。周期的な時間指定をベースにしつつ、放送時間変更にも対応するタイプの録画予約もほしい。

 いずれにせよ、本機の登場でスカパー!HDの録画環境が一気に手軽になったことは間違いない。既存のスカパー!契約者には500円/月(通常945円/月)で最大5年間、本機をレンタルできるキャンペーンも行われている。例えば、今後3年間使用してもレンタル代金は1万8000円で、下手に対応レコーダーやNASと単体チューナーを組み合わせるより割安といえるだろう。レンタルなら故障時にも無償で対応してもらえるうえ、対応アンテナへの交換キャンペーンなども行われている。本機の登場により、スカパー!HDへ移行しない理由はなくなったといえるだろう。

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