LEDや有機ELを中心とする新しい照明技術の総合展示会「ライティング ジャパン」が1月19日に国際展示場(東京ビッグサイト)で開幕した。進歩が著しいLED電球や次世代の有機EL照明の動向を知る貴重な機会だ。今回は、展示会場で見つけた“ありそうでなかった”LED技術をピックアップしてみた。
まずは身近なLED電球からロームブースに展示されていた「AGLED」(アグレット)シリーズ。昨年12月に関連会社の丸善電機から発売されたもので、“3D-LED”が最大の特長になっている。“3D”といってもフレームシーケンシャルでもグラスレスでもなく、LED素子を“立体的”に実装することで、広い配光角を得るというものだ。180度以上も光が広がり、室内の天井まで照らし出すことができる。
既存のLED電球は配光が下向きのものが多く、ダウンライトなどの用途には適しているものの、白熱灯の丸い形を生かしたインテリアライトなどには使いにくい。AGLEDシリーズの3D-LEDも球形に光るわけではないため、電球そのものが露出する照明器具には使いにくいが、半透明カバーのついた照明器具などなら、しっかり天井方向まで光がまわって違和感はない。これでまたLED電球の適用範囲が広がった印象だ。
3D-LEDには6ワットと8ワットのタイプがあり、それぞれ電球色相当(Ra75)と昼白色相当をラインアップ。明るさは640ルーメン(昼白色のLDA8N-G/3)で、4万時間の使用が可能だ。もちろん一般的なE26口金で利用できる。
なお同社によると、現在は販売ルートがコジマなど一部量販店に限られているという。価格はオープンプライスで、店頭では他社製品より少し高めの設定になっているそうだ。
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