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ありそうでなかったLED技術たちライティング ジャパン(3/3 ページ)

» 2011年01月19日 20時53分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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ドットがまったく見えないLED照明

 LEDは基本的に点光源のため、多くのLED素子を用いた照明器具ではそれぞれの素子がドットとして見えてしまう。市販のLED電球では、光を拡散させるカバーで見えにくくしているが、発光効率が求められる業務用機器ではそれも難しい。例えば、ショーウインドーなどでお肉や魚を新鮮に見せるため、照明に赤を混ぜるといいのだが、LED照明では赤い光源がドットとして目立ってしまうそうだ。

 そうしたニーズに応えたのがe-SPと日川電機が出展していた「ロッドライト」だ。透明なアクリル棒の両端に4ワットLED素子を組み込み、一方向に反射板を設けて棒全体を明るく光らせる。考え方としては単純でいかにもありそうな技術だが、実はかなり困難。光が届きにくい中央部の明るさを維持する光学設計にくわえ、放熱やドライバー回路の設計なども苦労したという。

ロッドライト。アクリル素材のため円形にすることも可能だ

 ロッドライトの良いところは、棒全体が光るのにLED素子のドットが見えないこと。直接光源が目に入ることはなく、まぶしさを感じない。また光源が側面にあるため、赤いLEDを混ぜても目立たず、上記のようなショーケースやショーウインドー用途などに適している。さらにアクリル素材の特性を利用して、しゃれたインテリアライトなども作ることも可能だ。ブースにはパートナー企業である山田照明が販売している2種類のインテリアライトも展示されていた。

山田照明が販売しているロッドライト採用のインテリアライト。上品な光り方をする

 ライティング ジャパンの開催期間は1月21日(金)まで。入場料は5000円だが、リード エグジビション ジャパンの公式サイトで登録を行えば無料になる。

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