昨年からiPhoneでコントロールできるAV機器が増えているが、LED照明にも同じコンセプトを持つ製品が登場する。NetLEDブースの「NetLEDシステム」は、蛍光灯タイプの直管型LED照明に直接無線LANモジュールを組み込み、PCやiPhone/iPadといった端末からワイヤレスで集中管理できるシステムだ。
残念ながらNet-LEDは民生用ではなく、オフィスや工場の照明を一括管理する用途向け。クラウドベースのASPサービスとセットにして、インテリジェントな照明システムとして春から販売を開始するという。LED照明は10段階の調光が可能で、各種センシングデバイスと連携して人がいない場所だけパワーを落とすといった運用が可能になる。
ただし、ホームシアター用途などを中心に調光システムのニーズが存在することも確か。同社でも「協業してくれるAV機器メーカーさんがあれば声をかけてほしい」と話していた。
液晶テレビのバックライトとして急速に需要を拡大したLED。現在は白色LEDを用いたバックライトが主流となり、R、G、Bの3色LEDを使った製品はほとんどなくなってしまった。しかし、そのバックライトによる色再現性の高さはかつてのハイエンドモデルが証明した通りで、コスト面や制御の難しさといった課題が克服されれば、再び表舞台に立つ可能性もある。
日立ハイテクトレーディングのブースに展示されていた液晶テレビは、同社の取引先である台湾SOLIDLITEの「3波長パッケージ技術」で作られたLEDバックライトを搭載している。これは、1つの青色LEDに赤と緑の蛍光体をかぶせることで、白色発光でありながら、R、G、Bの波長を取り出せるというもの。各国で特許を取得しているという。
今回のデモ機は、国内のテレビメーカーに見せるために用意したとのことで、今後は3波長のLEDバックライトを採用するテレビが登場する可能性もありそうだ。また、同じ技術を採用した35ワットの超高出力モジュールも展示されていたが、こちらは3Dプロジェクター用の光源として商談を進めているという。
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