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» 2011年01月19日 20時53分 公開

ありそうでなかったLED技術たちライティング ジャパン(2/3 ページ)

[芹澤隆徳,ITmedia]

iPhoneで制御できるLED照明

 昨年からiPhoneでコントロールできるAV機器が増えているが、LED照明にも同じコンセプトを持つ製品が登場する。NetLEDブースの「NetLEDシステム」は、蛍光灯タイプの直管型LED照明に直接無線LANモジュールを組み込み、PCやiPhone/iPadといった端末からワイヤレスで集中管理できるシステムだ。

直管型LED照明は10段階の明るさ設定が可能(左)。制御回路と無線LANを一体化したモジュール。実はPC用の無線LANアダプター(プラネックス製だった)を流用してコスト削減を図っている(右)
NetLEDの制御用アプリケーションはiOS版とPC版がある。Android版も開発中

 残念ながらNet-LEDは民生用ではなく、オフィスや工場の照明を一括管理する用途向け。クラウドベースのASPサービスとセットにして、インテリジェントな照明システムとして春から販売を開始するという。LED照明は10段階の調光が可能で、各種センシングデバイスと連携して人がいない場所だけパワーを落とすといった運用が可能になる。

 ただし、ホームシアター用途などを中心に調光システムのニーズが存在することも確か。同社でも「協業してくれるAV機器メーカーさんがあれば声をかけてほしい」と話していた。

1光源3波長のLEDバックライト

 液晶テレビのバックライトとして急速に需要を拡大したLED。現在は白色LEDを用いたバックライトが主流となり、R、G、Bの3色LEDを使った製品はほとんどなくなってしまった。しかし、そのバックライトによる色再現性の高さはかつてのハイエンドモデルが証明した通りで、コスト面や制御の難しさといった課題が克服されれば、再び表舞台に立つ可能性もある。

 日立ハイテクトレーディングのブースに展示されていた液晶テレビは、同社の取引先である台湾SOLIDLITEの「3波長パッケージ技術」で作られたLEDバックライトを搭載している。これは、1つの青色LEDに赤と緑の蛍光体をかぶせることで、白色発光でありながら、R、G、Bの波長を取り出せるというもの。各国で特許を取得しているという。

デモ機は台湾で市販されているテレビを改造したもの。画面の半分を白色LEDのバックライトに載せ替え、映像を比較できるようにしていた(左)。3波長パッケージ技術で作られたLED素子(右)

 今回のデモ機は、国内のテレビメーカーに見せるために用意したとのことで、今後は3波長のLEDバックライトを採用するテレビが登場する可能性もありそうだ。また、同じ技術を採用した35ワットの超高出力モジュールも展示されていたが、こちらは3Dプロジェクター用の光源として商談を進めているという。

3波長パッケージ技術で作られたLEDモジュールの演色係数は93RaとLED照明全体でみても高い(左)。35ワットというLED照明としては超高出力なモジュール。3Dプロジェクターに採用される可能性がある(右)

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