裏側からブラシ部分を見ると、フローリング用のきめ細かいカーボンファイバーブラシと、カーペットやラグからゴミをかき出す硬いナイロン製ブラシの2重構造になっていて、硬いブラシはフローリングの床を傷つけないように床面より少し上で回るようだ。ベロア素材の緩衝材も取り付けられている。試しに毛足の長いラグマット(実はこたつ布団)を掃除してみると、毛足の奥に入っていたゴミもかき出してくれた。
もう1つのモーターヘッドはミニサイズだ。高いところやソファー、クルマなどの掃除に適しているというので、以前から気になっていた洗面所の換気扇を掃除してみた。片手でグリップ(本体)を握り、ホコリが落ちてこないように注意しながらヘッドを天井に向ける。ミニモーターヘッドを換気口にあててトリガーを絞ると、固まりになっていたホコリがみるみるうちに吸い込まれて気分もすっきり。
逆さまの状態でも、重量のあるモーター部は手元にくるため、使い勝手に問題はない。これは先述のスティッククリーナーと同じ理屈。スティッククリーナーを持ち上げて天井や家具の上部を掃除するのはタイヘン(というか無理)だが、DC35なら両方に対応できる。
スティックタイプのクリーナーはパワー不足という印象もあるが、DC35には当てはまらない。「通常モード」と「強モード」という2つの動作モードがあり、フローリングの床なら通常モードで十分だ。事実、うちの嫁は「強モード」に切り替えるボタンの存在を知らずにしばらく掃除していたが、不満をもらしたことはなかった。
バッテリー駆動時間は、通常モードでは約15分、モーターヘッド使用時には約13分、強モードで約6分間となっている。当初は短すぎると思ったが、実際に掃除するとわが家(55平米)には余裕で対応できた。床の掃除が一通り終わって、「ついでだから」と机の上やベッドの下を掃除している頃にバッテリーが切れた。もちろん、もっと広い家なら不足するだろうが、家中を一度に掃除するのでなければ十分に対応できると思う。
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