パナソニックは2月14日、“DIGA”シリーズで録画した番組を手軽に持ち出せるデジタルメディアプレーヤー「SV-MV100」を発表した。ブラックとホワイトの2色を3月18日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では3万円前後になる見込みだ。
タッチパネル付きの3.5インチワイドVGA液晶(854×480ピクセル)を搭載したポータブルプレーヤー。Android2.1ベースのOSに独自開発のDLNAクライアントアプリを搭載しており、DIGAの「お部屋ジャンプリンク」を使って別の部屋でも録画番組を楽しめる。また、「放送転送機能」対応DIGAとの組み合わせなら放送中の番組も“ほぼリアルタイム”で視聴可能だ。通信手段はWi-Fi(802.11b/g)のため、別途無線ルーターを用意する必要はあるが、AOSSやWPSもサポートして設定作業を容易にした。
DIGAで録画した番組の“持ち出し”もサポート。本体に16Gバイトのメモリーを内蔵しているほか、側面にフルサイズのSDカードスロットを準備(SDXC対応)。2009年1月以降のDIGAならワンセグで録画した番組を、また2010年2月以降のDIGAならMPEG-4圧縮でワンセグよりも高画質の番組を持ち出せる。さらに最新機種(2011年2月発売)と組み合わせると、録画番組の転送をWi-Fi経由で自動的に行える「かんたん自動転送」が利用できる。DIGA側で録画設定時に転送のタイミングを設定しておけば、ケーブルで接続などしなくても自動的にSV-MV100のストレージに同期される仕組みだ。
「転送設定には、最新の3日分、1週間、2週間、制限なしという4つのモードがある。設定した時刻に自動的に通信が行われるため、毎日フレッシュな動画を持って出かけることができる」(同社)。
ほかにも、同一ネットワーク内のDIGAを操作できる「ディーガリモコンアプリ」、インターネット経由でラジオ番組を楽しめる「radiko.jp」、音楽プレーヤー(MP3、AAC、WMA対応)、Webブラウザ、YouTube、Podcast、RSSリーダー、メールなどを標準装備。音楽プレーヤーは、PCに接続してドラッグ&ドロップで楽曲ファイルを転送できる(DRMなし)ほか、SDオーディオにも対応している。
また、本体にFMチューナーとワンセグチューナーを搭載しており、放送波とネットワークの両方でラジオやテレビを楽しめる。ワンセグ放送は、番組表と日時指定による録画予約もサポートした。
内蔵のリチウムイオンバッテリーは、SDビデオ再生時で最長約12時間の連続駆動が可能(明るさ最小時)。USB接続で充電するスタイルで、充電時間は約4時間30分。ACアダプターについては別売オプションとなっている(RP-AC500-W、オープン価格)。
本体サイズは、119.7(幅)×60(高さ)×14.7(厚さ)ミリ。重量は約130グラム。USB接続ケーブル、ワンセグアンテナケーブル、カナル式のステレオイヤフォンが付属する。
なお、SV-MV100は前述のようにAndroidベースのOSを搭載しているが、独自仕様のため「Android Market」にアクセスすることはできない。このためパナソニックでは、NEC Biglobeと協力してSV-MV100用アプリケーションをダウンロードできるサービスを5月から提供する予定だ。
主な仕様は下表の通り。
型番 | SV-MV100 |
---|---|
画面サイズ(解像度) | 3.5V型(854×480ピクセル) |
内蔵メモリ | 16Gバイト |
SDカードスロット | ○(SDHC/SDXC対応) |
再生可能フォーマット | 動画:H.264(Baseline)、MPEG-4(Simple)、WMV 楽曲:MP3、AAC、WMA(いずれもサンプリング周波数48kHzまで 静止画:JPEGベースライン方式、DCF準拠、Exif2.2準拠 |
FMラジオ | ○(76〜90MHz) |
ワンセグ | ○ |
無線LAN | IEEE 802.11b/g |
スピーカー | ○(280ミリワット) |
本体サイズ | 119.7(幅)×60(高さ)×14.7(厚さ)ミリ |
重量 | 約130グラム |
価格 | オープン(実売3万円前後) |
発売日 | 3月18日 |
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