米ALIPH(アリフ)は2月17日、“JAWBONE”(ジョウボーン)ブランドの新製品として、Bluetoothスピーカー「JAWBONE JAMBOX」を発表した。グレー、レッド、ブルー、ブラックの4色展開で、価格は各1万9800円。国内の正規販売代理店およびカスタマーサポートはトリニティが担当する。
iPhoneなどのBluetooth機器とワイヤレス接続できるコンパクトな外部スピーカー兼スピーカーフォン。BluetoothはVer.2.1+EDR。オーディオ伝送のA2DPプロファイルに加え、ヘッドセット用のHSPやハンズフリー通話のHFPをサポートした。前面にマイクを内蔵しており、外出先でも手軽に音楽やハンズフリー通話を楽しめる。
ボディーはステンレス製で、151(幅)×57(奥行き)×40(高さ)ミリのコンパクトサイズ。「Grey Hex」「Red Dot」といった名称に合わせ、グリル前面がそれぞれ立体的にデザインされている。操作ボタンも「+」「−」「○」の形をしたポップなスタイルで、シンプルながらもモダンアートのような雰囲気を醸し出す。
それもそのはず。JAMBOXを含むJAWBONE製品のデザインを担当しているのは、ハーマンミラーのモダンチェアーや“100ドルPC”ことOLPCの「XOラップトップ」を手がけたデザイナー、Yves Behar(イヴ・べアール)氏。ALIPHのCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)を務める同氏は、「JAMBOXは、デザイン形状が機能にフィットするというJAWBONEブランドのコンセプトを象徴する製品。従来の小型スピーカーとは全く異なる構造になっている」という。「本体が1枚のステンレス製スピーカーグリルに囲まれているため、部品を極限まで抑え、コンパクトかつ丈夫なスピーカーを実現できた」。
内蔵アンプは2ワット+2ワットと控えめながら、85dB(0.5メートル)という出力音圧レベルを実現。スピーカーは、40ミリ径のフルレンジユニットをステレオ配置し、さらに独自開発のパッシブ・ラジエーターを組み合わせることで、可聴域とほぼ同等の周波数帯域をカバーした。
内蔵のリチウムイオンバッテリーは、音楽なら約10時間の連続再生が可能。iPod touch、iPhone、BlackBerryとBluetooth接続した場合には、画面の上部にバッテリー残量を表示することができる。充電は、同梱(どうこん)のACアダプターもしくはmicro USB(ケーブル付属)経由で行う。
ユニークなのは本体のカスタマイズ機能だ。JAMBOXをUSBケーブルでPCに接続し、ALIPHの専用サイト「MyTalk」(現在はβ版運用中、日本語表記対応)から専用アプリケーションをダウンロードすると、ファームウェアアップデートで本体に機能を追加できるようになる。
例えば「AUDIO APPS」というオリジナル音声のアナウンス機能では、着信時の発信者番号読み上げや、バッテリー残量を音声で知らせる機能を追加できる。アナウンスの音声は、男性、女性の両方を用意している。さらに日本語(女性)をはじめ、各国の言葉で話すバージョン、あるいは“バレンタイン向けの甘い声”といった、季節に合わせて期間限定公開されるファイルもある。
本体サイズは、151(幅)×57(奥行き)×40(高さ)ミリ。重量は327グラム。パッケージには、外部入力用のステレオミニケーブルのほか、1.5メートルと30センチのmicro USBケーブル、キャリングケース、ACアダプターなどが同梱(どうこん)されている。
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