ソニーが3月16日に発表した“BRAVIA”の2011年春モデルは、「Qriocity」や「Facebook」などネット機能の充実した“インターネットテレビ”だ。しかしそれだけにとどまらず、新しい画像処理エンジン「X-Reality PRO」に代表される高画質技術の進化やそれに伴う3D強化など、かなり見どころの多い製品に仕上げている。写真を中心に解説していこう。
既報の通り、「HX900」後継のフラグシップモデル「HX920」シリーズをはじめ、今回は上位モデル4シリーズ8モデルがラインアップされた。いずれも40V型以上の大画面モデルで、ネットワーク関連機能は全モデル共通。一方で液晶パネルや画像処理エンジンなど、主に画質面で差別化を図っている。ディスプレイ前面を1枚の大きなガラスで覆い、一枚板のように見せる特徴的な「モノリシックデザイン」は、「HX720」を除く3シリーズ6モデルで採用した。
シリーズ名 | HX920 | HX820 | HX720 | NX720 | ||||
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画面サイズ | 55V型 | 46V型 | 55V型 | 46V型 | 46V型 | 40V型 | 46V型 | 40V型 |
デザイン | モノリシックデザイン | モノリシックデザイン | ||||||
映像エンジン | X-Reality PRO | X-Reality | ||||||
超解像技術 | データベース型複数枚超解像 | オブジェクト型超解像 | ||||||
バックライト | 直下型LED部分駆動 | エッジ型LED部分駆動 | エッジ型LED | |||||
液晶パネル | 4倍速駆動 | 倍速駆動 | ||||||
動画表示 | Motionflow XR960 | Motionflow XR480 | Motionflow XR240 | |||||
無線LAN | 無線LAN内蔵 | 別売無線LANアダプター対応 | 無線LAN内蔵 | |||||
各モデルの位置づけは明快。ボリュームゾーンの40V型/46V型でデザイン重視ならモノリシックデザイン採用の「NX720」、画質重視なら4倍速パネルとX-Reality PROを組み合わせた「HX720」。より大画面でかつデザイン重視なら「HX820」、とにかく画質重視のハイエンドユーザーには「HX920」という選択肢を用意した。
昨年春に登場した「HX900」「NX800」シリーズなどで注目を集めたモノリシックデザインも進化した。フロント全体をガラス板でおおった一枚板のようなディスプレイとバータイプのアルミ製テーブルトップスタンド(オプション)を組み合わせたシンプルな外観は従来機と同じ。6度上向きのアップワードスタイルも変わらない。
しかし、従来製品(NX800)と新製品(NX720)を横並びで見比べると、違いに驚かされる。基本的なスタイルは変わらないが、新型のほうが明らかにスタイリッシュ。従来機のユーザーには申し訳ないが、“洗練された”という言葉がぴったりの変化だ。では、何が変わったのか。
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