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カメラ映像にナビ情報を重ねる「AR スカウターモード」搭載、カロッツェリア新“サイバーナビ”戦闘力は測れませんが

» 2011年05月09日 19時42分 公開
[ITmedia]
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 パイオニアは5月9日、車載カメラで撮影したフロントガラス越しの映像にナビ情報を重ねて表示する「AR(拡張現実) スカウターモード」を搭載したカロッツェリア カーナビ4機種を5月下旬より発売すると発表した。価格はオープンプライスで、店頭では1DIN+1DINタイプの「AVIC-VH09CS」が30万円前後、「AVIC-VH09」が25万円前後。2DINタイプの「AVIC-ZH09CS」が28万円前後、「AVIC-ZH09」が23万円前後となる見込みだ。

「AVIC-VH09CS」(左)「AVIC-VH09」(右)

「AVIC-ZH09CS」(左)「AVIC-ZH09」(右)

 いずれも7V型ワイド液晶(VGA解像度)液晶を搭載し、地上デジタルTVチューナー、DVDドライブ、USBおよびSDカードスロットなどを備えたAV機能一体型のナビゲーションシステム。

ナビゲーション画面。AR スカウターモードでは、実写映像に目的地までの“ルート”や“距離”重ねて表示する

 「AR スカウターモード」は、同社が新開発した「クルーズスカウターユニット」で撮影したフロントガラス越しの実写映像に、案内地点までの“ルート”や“距離”をはじめ、前方の“信号情報”や“車間距離”といったナビゲーション情報を重ねて表示するというもの。また、ドライブ中の走行風景を記録する「ドライブメモリー」機能も備えており、専用PCソフト「ナビスタジオ(サイバーナビ用)」を使って再生することも可能だ。

ナビゲーション情報のほか、車間距離や信号情報などの道路状況の表示も可能だ。この機能を使用するには同社の「クルーズスカウターユニット」との連携が必要で、AVIC-VH09CSおよびAVIC-ZH09CSには同梱、AVIC-VH09およびAVIC-ZH09は別売りとなっており、ユニットは5月下旬より発売予定。価格は5万2500円となっている

 さらに、本体に収納された情報だけではなく、通信機能を使うことで、外部の情報を活用した検索が可能な「通信検索」に対応しており、フリーワード検索により、TV番組で取り上げられた情報や口コミなどを手掛かりに検索ができる。また、AVIC-VH09CSおよびAVIC-ZH09CSは「データ通信専用通信モジュール」を同梱(どうこん)。簡単な登録をするだけで、NTTドコモのFOMAサービスを利用し、購入から3年間無料で各種通信サービスを使用できる。なお、AVIC-VH09およびAVIC-ZH09では、オプションとしてデータ通信専用通信モジュール(2万6250円)を追加購入できる。

 内蔵するマップは、上記の通信モジュールのほか、専用PCソフト「ナビスタジオ(サイバーナビ用)」を使い、SDカードを介して最大3年間最新のデータをダウンロードが可能。また、ルート探索は約70万キロメートルの全道路(細街路を除く)を対象とした「スマートループ渋滞情報」に加え、地図に載っていない道路でも、実際の走行軌跡をもとに、地図上に道路を自動生成する「ロードクリエイター」機能で作成した地図情報も併せて活用する。

 そのほか、オプションとしてステアリング対応リモコンや車載カメラ、ETCユニット、DSRCユニットなども5月下旬より順次発売予定とのこと。

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