三洋電機は6月9日、充電池「eneloop」(エネループ)シリーズの新製品として、大容量タイプの「eneloop pro」(エネループ プロ)、信頼性を高めた「eneloop plus」(エネループ プラス)を発表した。それぞれ単体の2本パック、4本パックにくわえ、充電器をセットにした製品も販売する。また無接点充電の「Qi」(チー)規格に準拠した充電池用キャリングケースもラインアップ。
愛称 | eneloop pro | eneloop plus | ||
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製品名 | 単三形充電式ニッケル水素電池 | 「eneloop pro」単三形4個付充電器セット | 単三形充電式ニッケル水素電池 | 「eneloop plus」単三形4個付充電器セット |
型番 | HR-3UWX-2BP、HR-3UWX-4BP | N-TGR01WS | HR-3UPT-2BP、HR-3UPT-4BP | N-TGN01PS |
希望小売価格 | 2BP:1260円、4BP:オープン | オープン | 2BP:未定、4BP:オープン | オープン |
発売日 | 7月21日 | 9月21日 | 12月1日 | |
エネループ プロは、カメラマンや電池のヘビーユーザー向けに従来より約25%容量を増やし、また自然放電を抑制する技術を導入したエネループだ。容量は従来の単三形タイプが1900mAhだったのに対し、エネループ プロは2400mAh。例えばデジタルカメラで使用すると、撮影枚数が18%程度増えるという。
また従来製品は満充電の状態から1年間放置すると残存容量は約半分になるが、エネループ プロでは約75%(約1800mAh)の残存率を維持できるという。合わせてブラックカラーでそろえた充電器付きのパックもラインアップしたが、充電は既存の充電器でも使用だ。
一方のエネループ プラスは、電池本体の中にポリマー系のPTCサーミスタ(Positive Temperature Coefficientサーミスタ:素子温度が一定の温度以上になると急激に抵抗値が上昇するデバイス))を内蔵することで、誤って使用した際の電池温度上昇を抑制することで信頼性を高めた。「小さなお子さんの玩具などにも安心して使用できる」(三洋)。なお、両製品とも出荷時の充電に相当する電力を太陽光発電による「グリーン電力」でまかなう予定だ。
同時発表の充電機能付きキャリングケースセットは、ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」(チー)をサポート。エネループを入れたまま、別売の充電パッド(パナソニックが6月下旬に発売する「QE-TM101-W」などQi対応製品)の上に置くだけで充電できる。7月21日にオープン価格で発売する予定だ。
充電完了後は、電池のショートなどを防ぐキャリングケースとして、そのまま持ち運べる。外形寸法は、73(幅)×34(奥行き)×26(高さ)ミリ、重量は約30グラム。
なお、三洋電機では、6月18日から一般公開が行われる玩具見本市「東京おもちゃショー2011」にエネループの展示ブースを設け、新製品をアピールする予定だ。
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