ワタクシはレゴの熱狂的ファンというわけではなく、かなりライトなファンではあるが、それでもこの「レゴ アーキテクチャー」シリーズを知ったときはかなりグッと来てしまった。なにせ実在する建築物をブロック化しているのだから、これはインパクトが大きい。レゴにはフェラーリやスペースシャトルといった乗り物もあるが、建物というのは乗り物とはまた違った味わいがある。
この「レゴ アーキテクチャー」シリーズには、有名な建築物を集めた「建築家シリーズ」と、各地のランドマークを集めた「ランドマークシリーズ」の2種類が用意されているが、個人的にひかれたのはなんといっても「建築家シリーズ」だ。名だたる有名建築のミニチュアを自分の手で作り上げていくヨロコビが味わえるのはこのシリーズならではの醍醐味(だいごみ)である。
この「レゴ アーキテクチャー」、従来は海外でしか販売されていなかったが、この春からいよいよ日本でも販売されるようになった。それにもかかわらず玩具店や家電量販店のオモチャ売り場を見ても、置いてある店をほとんど見かけない。子ども受けする商品でないので仕方ないとは思うが、ネットでしか手に入れられないというのは少しさみしい気がする。
あと値段が高めなのもちょっと気になる。建築家シリーズの中でもっとも安価な「グッゲンハイム美術館」でも5000円くらいで、「カウフマン邸」とかは1万円近くする。まあ専用パーツが多いので仕方ないとは思うが、できればもう少しお手頃な価格にしてほしかった。
まずは様子見ということで、今回はこの「グッゲンハイム美術館」を選んだ。ニューヨーク市にあるフランク・ロイド・ライト設計による美術館で、“カタツムリの殻”と形容される独特のらせん構造が特長だ。楽天市場の某店で税込み送料別で4799円だったので、ここで購入することにした。
届いたパッケージは黒バックで実に渋いデザインである。対象年齢は10歳以上だが、完全に大人向けのキットだ。箱を開けるとブロック一式および説明書のブックレットが入っている。この説明書には冒頭にフランク・ロイド・ライトの顔写真やグッゲンハイム美術館の図や写真などが掲載されており、これまた実に渋い。
その一方で組み立て方も実に丁寧に説明しており、40ページ近くもかけて詳しく図示している。使用するブロックはおよそ200個で、複数のビニール袋に小分けされている。パーツの中でとくに目立つのが、らせん構造の部分を再現する円形のパーツだ。ブロックの色は白の比率が多いが、黄土色のパーツと土台となる黒のパーツも混じっている。
完成図を見ると、土台の部分に「Solomon R. Guggenheim Museum」と施設名が書いてある。最初はこの部分から組み立てだ。黒のブロックを連結して土台を作り、その上に白いブロックを積み上げていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR