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重いだけのことはある? ディーガのトップエンド「DMR-BZT9000」を試す(1/3 ページ)

» 2011年12月13日 20時25分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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 パナソニックはここ数年、フラッグシップと呼ぶにふさわしい高級Blu-ray Discレコーダーをラインアップし続けてきた。いや、ハイエンドBDレコーダーというセグメントを作り上げ、牽引し続けてきたのが、ほかならぬパナソニックだといってもいい。同社がレギュラーモデルの機能性をアップさせるだけでなく、クオリティー重視のハイエンドレコーダーにも注力し続けてきたからこそ、市場が盛り上がりを見せているのは確かだ。

「DMR-BZT9000」

 そんなパナソニック製“ハイエンドBDレコーダー”の最新モデルは、これまでとは少々趣の異なる展開を用意した。過去の製品は“一極集中”というか、格別の1モデルを用意し続けてきたのだが、2011年の秋冬モデルでは、いままでの流れの後継となる「DMR-BZT910」に加え、フラグシップという呼び方にふさわしいモデルが追加された。それが今回紹介する「DMR-BZT9000」である。

 レギュラーの最上級モデルと、それとは格別のスペシャルモデル、という2つのラインに分かれたことにより、それぞれの個性が際立つようになり、ユーザーがより自分にあったものを求めやすくなったのは確かだ。つまり、ハイスペックなレコーダーを求める人にはDMR-BZT910を、高級BDプレーヤーもほしいが、スペース効率などを考えると1台にまとめたいという人にはDMR-BZT9000が適している。

 このように、製品としてのキャラクターがかなり明確になったといえる新ラインアップだが、そのなかでもやはり気になるのは“新”フラッグシップ、DMR-BZT9000だろう。その実力のほどを、さまざまな角度から検証させてもらうことにした。

スカパー!HDチューナーを含む4番組同時録画の魅力

 まず初めは、機能面の紹介とともに、それにまつわる実際の使い勝手を紹介していこう。

 機能面での最大のポイントといえば、やはり、外付けスカパー!HDチューナーを併用しての4番組同時録画は外せない。こちらは前代「DMR-BZT900」から搭載された機能で、基本的なシステムに変更はない。最近は他社からも3番組/4番組同時録画がデビューしたため、圧倒的なアドバンテージとはいえなくなってきたものの、それでも高い利便性を持ち合わせていることには変わりない。なにせ、ひと昔前のレコーダー2台分の録画が1台で済んでしまうのだから、これは大きい。

広告枠の場所が変わり、一覧性が向上した電子番組表(左)。内蔵チューナーによる3番組同時録画中(右)

 わが家にある「DMR-BWT3000」は3世代前といえど昨年(1年半前に)発売された比較的新しい製品だが、これと比較しても「買い換えたい」と思わせる利便性を持ち合わせている。しかも、i.Link経由のダビングも内蔵チューナー録画と同じ扱いになるため、内蔵チューナー2番組とi.Link、さらにスカパー!HDチューナーの4番組を同時録画できる。

 しかし細かいポイントに目をやると、もう一歩推し進めてほしかったと思う部分がいくつかあるのも確かだ。

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