前編に続き、バッファローの“ゼン録”「DVR-Z8」を検証していこう。
DVR-Z8では、2Tバイトの内蔵HDDのうち、300Gバイトを個別保存用に割り当てている。一般的なレコーダーのように録画予約すれば、個別保存用の領域に保存され、自動削除の対象にはならない。また、録画予約では一般のレコーダーでいうDR/TSモード(放送波をそのまま記録)で記録されるため、画質/音質の劣化がなく、録画品質という面での使い分けもできるだろう。もちろん、全録で録画した番組も、HDDから自動消去される前であれば、個別保存用の領域や外付けHDDにダビングすることができる。
録画予約は、電子番組表やジャンル別の番組一覧から簡単に行えるが、毎日・毎週といった帯番組としての予約に関しては時間指定のみで、番組追従もされない。放送時間の変動が多い深夜帯の番組などは、全録したものをダビングすれば良いということなのだろう。また録画予約の場合、NHK Eテレや東京MX(東京地区の場合)が行なっているマルチチャンネル放送のサブチャンネル録画も行える。全録ではメインチャンネルしか録画されないため、機能を補完する役目もある訳だ。
個別保存用の領域や外付けHDDにダビング(ダビング10に準拠)する場合は、電子番組表から番組を選ぶ必要がある。「設定」→「まるっと全録設定」→「まるっと全録ダビング」を選ぶと電子番組表から最大100番組をまとめて指定して一気にダビングすることも可能だ。要するに、保存しておきたい番組については、放送前なら録画予約、放送後ならダビングという形で操作が統一されているわけだ。理には適っていると思うので、なおのこと前述のスクロール速度の改善を望みたい。ちなみに、「まるっと全録ジャンル検索」からダビングしたい番組を探して再生し、さらに番組表を呼び出して選んでダビング、という方法もあったりはする。
個別録画した番組は、ジャンル別に一覧したり、チャンネルや時間帯などでさらに絞り込みが可能。再生、消去だけでなく、内蔵HDDから外付けHDDへのムーブ操作も行える。全ての個別録画番組を外付けHDDにムーブすることも可能だ。普段は外付けHDDの電源は切っておき、内蔵HDDの空き容量がなくなったら外付けHDDにまとめてムーブするという使い方がエコでスマートかもしれない。ダビングやムーブは全録の動作中でも可能。予約録画と並行できないだけなので、ダビングを頻繁に行う人でも時間を気にする必要はあまりないだろう。
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