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» 2012年04月06日 10時30分 公開

実はファミリー層に最適?:“手間なく確実”が最大の魅力、バッファロー“ゼン録”「DVR-Z8」を試す(後編) (3/3)

[坪山博貴,ITmedia]
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 ファミリー向けに適していると感じた理由は、とにかく録画予約という作業が要らず、HDDの容量不足に泣かされることもないこと。例えば1台のBDレコーダーを家族で利用している家庭であっても、BDメディアにダビングして保存するのはお父さんだけで、家族は見たら消すというケースも多いのではないだろうか?

 そこで、ゼン録を家族用に割り当ててやれば、「お父さん、アレ録っといて」「コレ録っといて」なんて頼まれることは一気に減り、家族で録画したい番組が重なって自分の録画をあきらめるなんてこともなくなる。ましてや「お父さん、ドラマの最終回だけ、なぜ録れていないの?」と娘に泣かれることもないだろう。

リモコンはボタンが大きめで配置もシンプル。レコーダー初心者にも使いやすそうだ

 不満点を挙げるなら、やはり光学メディアに保存する方法が一切ないことだろう。個人的にはせめてDLNAサーバー機能を持ち、ダビングには対応しないにしても、録画番組の配信が出来れば存在価値は随分変わると思う。スマートフォンでも家電メーカーの製品を中心にDTCP-IP対応のDLNAクライアントを備える製品が増えつつあり、本機に録画した番組を家族がプライベートルームでスマートフォンで思い思い楽しむということも可能になるし、時間にとらわれずにテレビを楽しめるという意味で、全録マシン+ネットワーク再生という“家庭内オンデマンド”的な利用法は、テレビ復権の1つの鍵になるかもしれない。また、バッファローにとっても、本機がDTCP-IPダビングに対応すれば、ダビング対応のPC用BDドライブなどが売れるはずだ。今後のアップデートや新製品にも期待したい。

手放せなくなる種類の製品、バリエーション展開に期待

 ちょっと不満というか、要望が多くなってしまったが、本機は実際に使ってみると“手放せなくなる製品”であることは事実だ。とにかく手がかからないし、特番なども録り逃すことはない。実は録り逃して悔しい思いをする可能性が高いのは、普段から録画している帯番組ではなく、特番の方が多いはず。帰宅してからネットで話題になっている番組の存在を知り、「ああ、こんなのやってたんだぁ」と残念に思うことが多い人にはピッタリだ。

 そういう製品だけに、ちょっと気になるのは価格だろう。7万前後という価格は、全録機としては安いと思うが、やはりポンと買える価格ではない。また、地上波デジタル放送の最大8チャンネル同時録画といっても、地方によってはテレビ局自体が少なく、持て余すスペックになる可能性もある。本機は本機として、4チャンネル同時録画バージョンなど、もう少しリーズナブルな製品をラインアップしてくれると、シリーズとして魅力が増してくると思う。

 もっとも、7万前後のという価格はBDレコーダーではミッドレンジの価格帯なので、既にBDレコーダーは導入済みだけど買い増ししたいと思っている人には十分ターゲットになる。例えば2チャンネル同時録画のレコーダーが2台になれば、4チャンネルを同時録画できることになるが、録画予約の手間やHDD残量の管理といった手間も一緒に増えることになる。そうした部分も考え合わせると、手間いらずで最大8チャンネルを録画し続けてくれるゼン録は、十分に導入を検討する価値がある。

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