ソニーは9月25日、ICレコーダーの新製品として、スタンダードモデルにあたる「UXシリーズ」3機種を発表した。いずれもオープンプライスで10月20日に発売する予定だ。
型番 | ICD-UX534F | ICD-UX533F | ICD-UX532 |
---|---|---|---|
内蔵メモリ | 8Gバイト | 4Gバイト | 2Gバイト |
リニアPCM録音 | ○ | なし | |
FMチューナー | ○ | 非搭載 | |
USB充電 | ○ | 非対応 | |
microSD対応 | ○ | ||
付属イヤフォン | 密閉形カナル型イヤフォン | ステレオイヤフォン | |
カラー | シルバー、ピンク、シャンパンゴールド、ブラック、ブルー | シルバー、ピンク | |
実売想定価格 | 1万3000円前後 | 1万円前後 | 8000円前後 |
発売日 | 10月20日 | ||
UXシリーズは、スライド式のUSB端子を備え、音声データの転送が手軽に行える“PCダイレクト接続モデル”だ。ステレオ録音対応の「Sマイク・システム」や再生時のノイズを低減する「強力ノイズカット」、最長30時間連続駆動のスタミナバッテリーといった特長を従来機から継承しつつ、FMラジオ機能の強化や本体での書き起こしに便利な「書き起こし用再生」などを追加した(ICD-UX532はFMチューナー非搭載)。
FMラジオ機能では、本体前面に独立した「FM」ボタンを設けたほか、選局中には放送局名が液晶画面に表示されるようになった。「従来機では周波数の表示のみだったが、今回から地域を設定すればプリセットの放送局が呼び出されるようになった。また、ラジオを録音したファイルには“110221_0829_NHK 第2”など、日付と放送局名が入るため、管理しやすい」(同社)。
設定した時間が経過すると自動的に電源が切れる「スリープタイマー」機能も追加。タイマーオフまでの時間は、15分、30分、60分、90分、120分の5つから選択できる。
今回の目玉といえる「書き起こし用再生」は、録音済みファイルを早送り/早戻ししながら聞きたい個所を探したり、デジタルピッチコントロール(DPC)で再生速度を調整しながら再生するためのモードだ。メニューから「書き起こし用再生」を選ぶと、1つの画面でDPCやイージーサーチを一括して扱えるのがポイント。また、「左ボタンに10秒戻る」など、作業する人が使いやすい機能を割り当てることも可能だ。同様の機能は、バンドルソフト「Sound Organaizer」にも用意されているが、ICレコーダー本体だけでも利用できるようになったことが新しい。
その添付ソフト「Sound Organaizer」は、Ver.1.2からVer.1.3へとバージョンアップ。ICレコーダーにユーザー名登録が可能になったため、PCに取り込む際、ファイル名にユーザー名を自動的に付加するオプションが加えられた。また録音ファイルのプロパティを開くと、機器名やマイク感度の設定など、録音時の状態を確認できるという。
ほかにも、無音部分にトラックマークを自動的に付加する機能も追加。これにより、FM録音ファイルではCM前の無音部分にトラックマークが追加されるようになり、編集作業が容易になるという。このほか、パフォーマンスやユーザーインタフェースの改善なども図られている。
本体サイズは、約36.6(幅)×102(長さ)×13.9(厚さ)ミリ。重量は約58グラム。密閉型のイヤフォン(ICD-UX534Fのみ)やUSB接続補助ケーブル、単四形ニッケル水素充電池、キャリングポーチなどが付属する。
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