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» 2013年02月13日 11時23分 公開

外出先でもiPhoneでテレビ、しかも高画質――「エリアフリー」を試す(2/2 ページ)

[山田祐介,ITmedia]
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自宅ではHD画質でテレビを堪能

 ここからはiPhone 4Sを使って実際に視聴してみた感想やアプリの使い勝手を紹介していこう。まず、自宅で利用する際は従来製品と同様にフルセグの放送波をHD画質で視聴できる。なお、映像はH.264形式でリアルタイムにエンコードし、端末側に配信している。

 アプリを立ち上げると「デジタルTVチューナーを探しています」というアナウンスが表示され、しばらく経つと番組が表示される。筆者の環境では、映像が流れるまでに10秒前後の時間がかかった。チャンネルの切り替えもテレビのようパッといかず、しばらく待たされる。


photophoto チューナーを探し、しばらくすると映像が表示される

 縦持ち/横持ち双方での視聴に対応し、端末を横にすれば画面いっぱいに映像が表示される。スタンドなどで端末を固定すれば、卓上テレビ感覚で利用できる。画面の大きいiPadやiPad miniなら、さらに迫力ある映像を楽しめるはずだ。


photophoto 横画面での視聴も可能。画面を一度タップすると操作用のメニューが表示される

 視聴中は画面のタップでメニューの表示/非表示が切り替えられ、メニュー非表示の状態で画面をフリックするとチャンネル切り替え画面がポップアップする。番組内容を確認した上でチャンネルを切り替えられるのが便利だ。番組表も用意されているので、番組を網羅的に確認したいときはこれを利用しよう。

 また、製品名に“録画対応”とある通り、市販の外付けHDDや専用の録画用HDD(SB-HD01-ORST/WH)をUSBケーブルで本体に接続することで、番組の録画にも対応する。視聴中の番組を録画ボタンで簡単に録画できるほか、予約録画も可能。宅外からの視聴時もこれらの操作が可能なので、出先で録画したい番組を見つけてもWi-Fi環境さえあれば慌てなくてすむ。さらに、メンバー登録を行えばWebサイト「Gガイド.テレビ王国」からの予約録画もできるので、3G回線しかない環境などで活用するといいだろう。

 なお、録画番組は録画に使用したデジタルTVチューナーを介してのみ再生が可能。PCをはじめとする他の機器で視聴することは想定されていないので、あくまでiOS端末で番組を見返せる機能と割りきって使うのがよいだろう。

宅外でもテレビを高画質で

photo カフェや空港のWi-Fiなどに加え、モバイルWi-Fiルーター等を活用すれば“エリアフリー”な視聴環境が手に入る

 モバイルルーターを活用して宅外での視聴を試してみると、「デジタルTVチューナーを探しています」の状態から視聴できるようになるまでの時間が、自宅以上にかかった。30秒程度で見始められるときもあれば、1分以上待たされるようなケースもあるので、気長に待とう。いつまでたっても映像が表示されないときに、アプリを一度落としてやり直すとあっさり表示されることもあった。

 WiMAXにチューナーを無線接続した筆者の自宅環境を使った場合、最高画質である「高画質」(HD:1280×720ピクセル)での視聴が難しかった。映像は一応、表示されるのだが、頻繁に途切れてしまう。iOS端末側のWi-Fiをいろいろと変えても改善されなかったので、自宅側の上り通信速度がボトルネックになっているのだと思われる。

 しかし、画質を「標準画質」(VGA:720×405ピクセル)に変えれば、快適に視聴できる場合が多かった。端末側のWi-Fiが遅い場合も「低画質」(320×180ピクセル)だと途切れることはほとんどなかった。このほか、低画質のさらに下の画質として「低速回線用画質」というのもある。こちらは解像度は低画質と同じだが、より圧縮がかかって映像にノイズが増える。


photo ちなみに宅外視聴の際、画面をダブルタップすると「スモール表示」のオン/オフが可能。スモール表示では画質の解像度に応じた大きさで映像が表示される

 低速回線用画質まで落としてしまうと「ワンセグより少しキレイかな」といった印象なのだが、これ以上の画質なら明らかにワンセグより高画質だと実感できる。ノイズが少ないし、フレームレートも本来の放送波と同等の30フレーム/秒なので動きが滑らかだ。標準画質にまで画質を上げれば、ワンセグとは全く印象が異なってくる。iPhoneで横画面いっぱいに映像を写しても解像度の不足をそれほど感じないし、宅外でこの画質を楽しめるなら大万歳、というのが筆者の印象だ。


 このように同製品は、自宅外でiOS端末からテレビを視聴できる点については非常に魅力的だ。ネット環境さえ整っていれば海外でも視聴できるとのことで、出張の多いビジネスパーソンなども便利に活用できるだろう。ただ、テレビでは当たり前の「パッと映る」「必ず映る」といった側面を期待していると、不満を感じるかもしれない。チューナーとの接続やチャンネルの切り替えにはある程度の時間がかかるし、特に外出先では待ち時間が増える傾向にある。こうした特長を念頭においた上で、自分の使い方にマッチするかを検討してもらいたい。

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