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イマドキの見た目に“RD”のエッセンス、東芝「DBR-T360」(後編)(1/3 ページ)

» 2013年02月15日 02時36分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 東芝のBlu-ray Discレコーダー「DBR-T360」。トリプルチューナーと新しいGUIを搭載し、「RDシリーズ」のエッセンスが注ぎ込まれたミドルレンジ製品だ。前編に続き、今回は「おまかせ自動録画」や編集機能をチェックしていこう。

「DBR-T360」

さらにやるようになった「おまかせ自動録画」

 RDシリーズで機能的な特長の1つであった「おまかせ自動録画」はもちろん健在だ。設定画面はカラーリングが変更されているのでパッと見はイメージが違うが、良く見るとRDシリーズのそれとよく似ていると分かる。単にキーワードを指定して関連する番組を自動的に録画するだけでなく、1時間単位の時間帯指定、放送波を絞り込んでの自動録画が行える。

 また、個々の設定は、自動録画する時間を1日あたり最大1〜6時間で指定することも可能。自動録画で多数の番組が録画されすぎてしまい、HDDが容量不足に陥ることを防いでくれる。

「おまかせ自動録画」の設定画面。RDシリーズと比べると、項目そのものは減っているが、要素や画面レイアウトも良く似ている。チャンネルに関しては放送波レベルでしか絞り込めないが、時間帯は1時間単位で開始・終了の指定が可能だ

 より自由度を増した点もある。まずRDシリーズでは必須だったキーワードの登録を省略したり、ジャンル指定などで絞り込んでの自動録画も可能になった。つまり、プライムタイムのドラマ、夜のニュース、深夜アニメといったざっくりとした条件の自動録画も可能になったわけだ。

 もちろん、従来通りキーワードを指定し、きっちりと絞り込んだ自動録画も可能なので、単純に使い方の幅が広がったと考えていい。筆者も東芝製品のレビューをするたびに「できてもいいんじゃない?」と思っていた部分だ。

「おまかせ自動録画」設定の一覧。上から3つめはキーワード指定がないのが分かる。自動録画機能がより手軽に使えるようになったといえる

 また録画先として、USB接続の外付けHDDを指定できるようになった。これにより、例えば“見たら消す”番組など、どんどん録るのは外付けHDDに、他の予約録画は内蔵HDDにといった使い分けが可能だ。外付けHDDへの録画は、同時録画ができない、録画モードはDRのみといった制限もあるが、最大4Tバイトをサポートし、東芝ならではの複数の外付けHDDが同時に接続できるといった点も合わせるとメリットは非常に大きい。また同時録画に関しては、必要に応じて内蔵HDDに振替も行ってくれるので、それほど過敏になる必要はないだろう。

しっかり残せる、豊富な編集機能

 チャプターベースの編集機能もRDシリーズから継承された。録画番組自体を切り貼りせず、チャプターを組み合わせてプレイリストを作成することで、見たい部分だけの再生やダビングが可能になる。一見すると分かりにくい側面もあるが、プレイリストという概念を理解してしまえばかなり便利だ。誤操作などでオリジナル番組を失わずにすむ。

プレイリストとはその名の如く録画番組の区切りをリスト化し、連続再生やダビングに利用するというもの。録画番組そのものを結合したりするのではなく、あくまでリスト上の再生やダビングとなるため、修正や削除を行っても元の録画番組に影響しない

 チャプターの編集は、チャプターの追加(分割)、結合(隣り合ったチャプターを結合)が基本で、これにチャプターそのものの削除が可能になっている。RDシリーズでも機能的には同様だったが、チャプターの削除に関しては番組一覧からチャプター一覧に切り替えてからの操作となっており、分かりにくいと同時に、メーカー側も利用そのものを推奨しないと思われる側面があった。というのも、RDシリーズにはフラグメントが増えるとHDDに空きがあってもエラー表示がとなって録画ができなくなる症状が発生することがあったからだ。

 フラグメント自体は録画と録画番組の削除を繰り返すことでチャプターの削除を行わなくても発生するので、この症状には筆者も2度ほど遭遇している(RD-XS57とRD-X4)。HDDを初期化することで何事もなかったように利用できるようにはなったが、録画済みの番組の待避に手間取った記憶もある。本機では恐らくフラグメント関する課題はクリアされていると思われ、チャプター削除もチャプター編集と同列に扱われるようになっている。少々分かりにくいプレイリストを活用しなくても番組本編のみを残すといった使い方がより手軽にできるようになった。

初掲載時、記載内容に誤りがあり、修正・追記を行いました。ご指摘いただいた読者の方にお礼申し上げます(編集部)
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