ITmedia NEWS >

家族で使える全録マシン、パナソニック「DMR-BXT3000」を試す(1/3 ページ)

» 2013年02月22日 18時20分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 パナソニックの「DMR-BXT3000」は、最大6チャンネルを常時録画できる“全録”マシンだ。大手家電メーカーとしては東芝に続く2社めとなるが、これまでの全録機にあった不満の多くを解消する注目モデルとなった。今回は製品版の新品を借りることができたので、全録関係の機能を検証していこう。

パナソニックの「DMR-BXT3000」

 パナソニックでは、全録機能を「チャンネル録画」と呼ぶ。DMR-BXT3000では、このチャンネル録画用に地上デジタルチューナーを6基、BS/110度CSチューナーを3基搭載しており、このうち6局を常時録画できる。すべて地デジにしてもいいし、BS/CS110度の局を含めることも可能だ(3つまで)。例えば、WOWOWユーザーなら3チャンネルすべてを全録の対象にしたり、アニメ好きならBS ANIMAXなどと地デジを組み合わせたり、スポーツ好きならBS/CS110度の専門チャンネルだけをとり続けたり……ユーザーの嗜好に合わせて柔軟に選択できる。とくにBS/CS110度の有料チャンネルを見る機会の多い人には待望の全録機といえる。

奥行きは意外とある。ケーブルを含めると「iPhone 4S」3台分以上の奥行きが必要だろう(左)。背面端子はシンプル。アンテナ入力は地上デジタルとBS/CSデジタルが分かれているタイプなので、マンションなどの混合タイプでは分岐する必要がある(中)。1系統のHDMI出力のほかは、USB外付けHDD接続用のUSB端子、LAN端子、光デジタル音声出力、i.Linkのみ。i.Link(TS)をサポートしている部分はさすが

リモコンや電源ケーブルのほかに3枚のB-CASカードが入っていたB-CASカードは、チャンネル録画用に3波対応の赤が1枚と地デジ専用の青が1枚、通常録画用に赤が1枚となっており、それぞれ差し込む場所が決まっている。なお、製品にはシールが付属しているので、有料チャンネルに登録したカードにはっておこう

 チャンネル録画の録画モードは、2倍〜15倍から選択可能。内蔵HDDのうち、1.75Tバイトを「チャンネル録画」に割り当てており、すべてのチャンネルを最も画質の良い2倍モードにすると約2日間、もっとも長時間の15倍モードにすると約16日間の全録が可能だ。初回起動時の「かんたん設定」では、画面の指示に従って全録するチャンネルを選び、録画モードや開始/終了時間などを選択していけば、一気に設定が行える。

かんたん設定を実行すれば、チャンネルスキャンからチャンネル録画の設定まで一気に行える。ただし、録画する時間帯や録画モードは全チャンネル同じになってしまう

 かんたん設定を実行しただけでは「録画モード」が全チャンネル共通になってしまうが、DMR-BXT3000ではチャンネルごとに録画モードを設定できるので、「チャンネル録画設定」メニューをチェックしておきたい。例えば、BDなどに保存することの多い放送局は2倍モード、“見たら消す”番組がメインの局は15倍モードといった使い分けをすれば、録画時間を延ばすことができる。ただ、後日過去番組表をチェックしたところ、録画モードを長時間にした局ほど番組が長く残っていた。つまり、ストレージ容量は個々のチャンネルに均等に割り振られている可能性が高く、ほかの局(例えばWOWOW)の録画時間が延びることを期待して(地デジで)より長時間の録画モードを選んでも、地デジチャンネルの録画時間が延びるだけで意味がないことになる。

より長時間のモードを設定したチャンネルほど長く残っていた

 もう1つ欲をいえば、録画する時間帯もチャンネル個々に設定できるようにしてほしいところ。例えば地上波はゴールデンタイムだけ録画したいとか、深夜アニメの時間帯だけでいい、といったニーズもあるはずだ。

 なお、録画モードの変更を行っても、それまでの録画番組は保持される。が、録画するチャンネル自体を変更した場合には、変更前のチャンネルで録画していた番組はすべて消去されるので注意が必要だ。またダビング予約の設定内容も取り消されてしまうため、設定を変更する際は、事前にそういった作業を終わらせておきたい。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.